“キム兄”ことお笑い芸人の木村祐一さんが4月22日、沖縄県で開催中の「島ぜんぶでおーきな祭 第8回沖縄国際映画祭」で行われた特別上映作品「ワレワレハワラワレタイ ウケたら、うれしい。それだけや。笑福亭仁鶴/ガレッジセール/今田耕司編」(木村祐一監督)の舞台あいさつに登場した。自身がインタビュアーとなった同作について「皆さん自身の人生と置き換えて見ていただければ面白いかなと思います」とアピールした木村さんは、インタビューした今田さんについて「(今田さんの)家で鍋をして、まずは白菜を、と切ったへたを落としたら、すぐに(今田さんが)掃除しに来はった」と潔癖症ぶりを暴露し、「この人の家では二度と料理できないと思った」と語り、観客の笑いを誘った。
今作は、2012年に100周年を迎えた吉本興業が、次の100年へと受け継ぐべくスタートさせたドキュメンタリープロジェクトの第1弾。ベテランの笑福亭仁鶴さんからお笑いトリオ「パンサー」などの若手芸人まで、107組の芸人に木村さんが「生まれ変わっても、あなたは芸人やりますか?」と問いかけるドキュメンタリー。普段はほとんど明かされることのない、芸人という「人生」に対する葛藤やプライドを語っている。
この日の舞台あいさつには木村さんのほか、お笑いコンビ「スリムクラブ」の真栄田賢さんと内間政成さん、「品川庄司」の品川祐さん、「ガレッジセール」の川田広樹さんも登場した。今田さんの潔癖ぶりについて、真栄田さんは「今田さんのビールを渡したとき、飲み口に指が付いちゃって、黙ってすぐ新しいのに代えられていました」と苦笑すると、品川さんも「今田さんなりの洗い方があって、洗いものを任せてくれなかった。熱湯で洗うからゴム手袋をするんですよ」と暴露して、トークを盛り上げていた。
沖縄国際映画祭は、映画、音楽、ファッション、お笑いなど各種エンターテインメントを融合させたイベントで2009年から開催されており、今回で8回目の開催となる。映画祭のイベントは那覇市、宜野湾市、沖縄市など県内各所で開催。