俳優のディーン・フジオカさんが10月31日、東京都内で行われた映画「エンジェルサイン」(北条司総監督、11月15日公開)の完成披露試写会に、女優の松下奈緒さんと共に登場。全編にわたってセリフが無く、映像と音楽のみでストーリーが展開していく今作だが、ディーン・フジオカさんは「セリフ書いていないのに松下さんにののしられた。『バカ!』とか『そんなんじゃ駄目だ!』とかぼろくそに言われて、殴られて(笑い)」とちゃめっ気たっぷりに明かした。
一方、松下さんは「言うことによってそういう表情になれたり、気持ちが盛り上がっていったりした。音は使わないけど、せりふを自分たちで考えてやりました」と演技へのこだわりを説明していた。
また、ディーン・フジオカさんは「サイレントという部分が今思い出すと本当に貴重な体験だった」と振り返ったが、「たまたま今、めっちゃセリフが多い役をやっていて。毎日死にそうな思いでセリフを入れていて、『エンジェルサイン』を撮っていたとき本当に幸せだったなって」と、主演を務める放送中のフジテレビ系“月9”ドラマ「シャーロック」を引き合いに出して、観客を笑わせていた。
映画は、全編を通してせりふを用いず、映像と音楽のみでストーリーが展開していく作品で、人気マンガ「シティーハンター」「キャッツ・アイ」などで知られるマンガ家の北条さんが実写映画の総監督に初挑戦。チェリストのアイカ(松下さん)とピアニストのタカヤ(ディーン・フジオカさん)は恋人同士で、「いつか2人の音楽で、世界中の人々を感動させたい」と、夢を追いかけていたが、タカヤは「エンジェルサイン」というチェロとピアノの二重奏曲を作り上げた直後、帰らぬ人となってしまい……というストーリー。