俳優の城田優さんが2月15日、東京都内で開かれたWOWOWの連続ドラマ「連続ドラマW バイバイ、ブラックバード」の完成披露試写会に登場した。“男性プロレスラー並みの体形”をした女性・繭美を演じた城田優さんは「最初で最後のヒロイン役です」とあいさつ。ブラジャーを着け、役作りのためにエステに行き、脱毛やネイルもしたというエピソードを明かした。
試写会の舞台あいさつには、主演の高良健吾さん、森義隆監督も登場した。オファー時について城田さんは「え? 女? 女装でなく女?」と念押ししてから「やるやる。やりたい。そんな面白そうなオファーが来るなんて」と原作を読む前に直感的に受けたと告白。しかし女性の役作りは「大変でしたね。ブラジャーがむれて胸にあせもができるんです。そして監督から『せりふをもっとトゲトゲしく。城田の(優しい)人となりが出てるから消せ』と言われて」と話した。エステも「役作りのためには当然」と答えていた。
自身を消す役作りの“代償”として城田さんは「友人と『お前何なんだよ』とケンカになりました。普段は役を引きずらないのですが、常にカリカリイライラして……。普段はラブ・アンド・ピースで生きているんですが、(撮影のあった)夏は“オラオラ”でした」と明かして、観客の笑いを誘った。劇中で城田さんに罵倒された高良さんは「気持ち良かった。優くんのトゲトゲしい言葉が。そんなふうに悪口を言われたこともない」と答えて、城田さんから「Mか!」と突っ込まれていた。
ドラマは、伊坂幸太郎さんの小説(双葉文庫)が原作。出会って心ひかれる女性全てと懸命に付き合い、5股をかけてしまう“ダメ男”星野一彦(高良さん)は、ある組織への多額の借金の清算として、ある場所に連れ去られる運命だった。星野は連れ去られる前に5人の恋人たちに直接会って別れを告げようとし、監視役の繭美と共に行脚する……という内容。17日からWOWOWプライムで毎週土曜午後10時に放送される。全6話で第1話は無料放送。