俳優の桐山漣さんや女優の清水くるみさん、三津谷葉子さんらが出演する日仏合作映画「海の底からモナムール」(ロナン・ジル監督、12月4日公開)の特報が10月19日、公開された。
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017のゆうばりチョイス部門でワールドプレミアを行い、第12回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門で上映された映画で、エリック・ロメール監督作品の音楽を担当するなど、多岐にわたって活躍するジル監督の長編2作目となる作品。
10年前、イジメに遭い、島の崖から飛び降りた女子高生・ミユキ(清水さん)は、「ただ愛されたい」という思いを抱き、17歳のままずっとこの瀬戸内海の浜にいる。当時、ミユキが思いを寄せていたタクマ(桐山さん)は、同じく島出身のマツ(前野朋哉さん)に連れられ、それぞれの彼女・カオリ(三津谷さん)とトモヨ(杉野希妃さん)と一緒に、卒業後初めて島に戻ることに。その島では去年、かつて近所に住んでいた同級生のリカが溺れて死んでいた。「あの浜に行くな」という忠告を聞かず、浜でキャンプをする4人。夜、浜でミユキを見て、テントに駆け込むタクマ。海で泳いでいたカオリは、誰に足を引っ張られ、危うく溺れそうに。果たして4人は、無事に帰京できるのか……というストーリー。
カオリ役の三津谷さんとマツ役の前野さんのコメントも公開された。
◆三津谷葉子さんのコメント
カオリ役を演じるにあたり、漣君や前野君・希妃さんとのカップル4人でのシーンがほとんどだったので、仲の良い雰囲気を出しつつ、自然体なセリフの掛け合いができたらなと思い、空き時間にはよく4人でセリフの読み合わせをしたり、たくさんおしゃべりをしながら過ごすように意識しました。実際でも4人は同世代なので、とても楽しかったです。
ほかの人のホラーシーンがどんなふうになっているのか全く分からなかったので、試写を見て、こんなふうになっていたんだ!と思うところが多々ありました。前野くんのラスト(海に引きずり込まれるところ)を見て、私の知らないところで前野くんあんなに頑張っていたんだなあと感心したり(笑い)、くるみちゃんあんなに水の中にもぐってたのね。などなど(笑い)。
ストローで血を吸われるシーンは台本を読んだ時点でも、とても印象的でした。実際にそのシーンを見て、私自身はエロチックというような印象はないのですが……今までのホラー映画にはない、じっとりとした、独特な雰囲気のシーンになっていると思います。
フランス人のロナン監督だからこその発想や演出がたくさんちりばめられた作品になっていると思います。今までにないホラー映画をぜひお楽しみください。
◆前野朋哉さんのコメント
ついに公開が決まりました! 映画をお客さんに届けられることを大変うれしく思います。フランス人のロナン・ジル監督はとてもチャーミングな方で、笑った顔は赤ちゃんみたいです。そんな監督がオール日本(広島)で撮影したホラー映画は「愛」の要素が強く、とても情熱的。セリフ、所作、内容が本当に日本になじむのか、俳優は違和感なくやれるのかを監督は常に意識されていて、俳優陣とも愛と情熱をもってディスカッションし、国籍を越えみんなで作り上げました。
ジャパニーズホラーとフランスの情愛が入り交じった、これまでにない恋愛ホラー映画になってます。ぜひ劇場でご覧ください!