2007年に休刊した講談社の人気マンガ誌「コミックボンボン」が約8年ぶりに“復活”することが7月31日、明らかになった。子供向けのインターネット向け番組「ボンボンTV」として“復活”し、31日から動画配信サイト「YouTube」で配信される。31日、東京都内で会見が開かれ、発表された。
「コミックボンボン」は、小学館の「コロコロコミック」と人気を二分した子供向けのマンガ誌で、1981年11月に創刊。「機動戦士ガンダム」シリーズのコミカライズやプラモデルをテーマとした「プラモ狂四郎」などが人気を集めた。90年代に「コロコロ」との競争に敗れる形で07年12月に休刊したが、講談社のマンガ誌の中で知名度の高い雑誌の一つだった。ネット番組「ボンボンTV」で「ボンボン」ブランドを復活させ、小中学生と”ボンボン世代”のその親世代の取り込みを狙う。
「ボンボンTV」は、YouTuber(ユーチューバー)のHIKAKIN(ヒカキン)さんらが所属する「UUUM(ウーム)」(東京都港区、鎌田和樹社長)が協力。流行を紹介する「ボンボンニュース」や、YouTuberが登場する「YouTuber補完計画」、名作アニメの再放送、新作フラッシュアニメ、人気ゲーム「マインクラフト」のコーナー、人気マンガ「進撃の巨人」の巨人が登場する番組などを用意する。毎日10本前後の番組を配信する予定。
会見で、講談社のライツ・メディアビジネス局の松下卓也部長が、”復活”の経緯を「きっかけは『妖怪ウォッチ』。子供や大人も夢中になっているのを見て、いろいろなおもちゃとコラボしていた『ボンボン』を復活させたいと考えた。会社の上の方から『紙にこだわるな』と言われた。子供が夢中になることを考えてYouTubeでとなった」と説明した。
会見には、YouTuberのHIKAKINさん、はじめしゃちょーさん、木下ゆうかさんらが登場。はじめしゃちょーさんは「普段の動画ではしないことをやっていければと思う」と意気込みを語った。