俳優の濱田岳さんが9月25日、スペースFS汐留(東京都港区)で開催された映画「みなさん、さようなら」(中村義洋監督)の完成披露試写会に共演の倉科カナさん、波瑠さん、中村監督と登場した。中村監督は、映画で濱田さんが挑戦したラブシーンについて「役なのか濱田さんなのか分からないけど、衝動的に必ず胸をもむ」とコメント。濱田さんは「台本に書いてあるからですよ!」と怒りながら「女優さんがイヤだろうな......と気負いがすごくて、せりふが飛んだことがある」と明かすと、倉科さんは「あたふたしていましたもんね」と笑顔でフォローしていた。
<試写会イベントの写真特集 http://mantan-web.jp/gallery/2012/09/25/20120925dog00m200030000c/001.html >
映画は、第1回パピルス新人賞を受賞した久保寺健彦さんの小説が原作。食料品店や理髪店、衣料品店、郵便局、病院などがそろった団地を舞台に、12歳の春に「団地から外に出ないで生きていく」と心に決めた渡会悟(濱田さん)の生活や成長を描く。悟の婚約者・早紀を倉科さん、悟の幼なじみ・有里を波瑠さん、悟の同級生で友人を永山絢斗さん、悟の母を大塚寧々さん、団地内のケーキ屋の店主をベンガルさんが演じる。
映画で濱田さんは12~30歳の悟を演じており、12歳男子を演じることについて「見えるかな?と思ったけど、寧々さんに『岳ちゃんより老けた子がいっぱいいる。可愛い、可愛い』といわれて安心した。こんな感じで乗り切りました」とコメント。中村監督は「(違和感は)全然なかった。ただ、ひげが薄いくせに、伸びるのが早かった」と撮影時の苦労を明かした。
また、倉科さんは「団地にこもっている男性を好きになるか?」と聞かれ、「まず好きになりません」ときっぱり。波瑠さんは「好きになった人だったら頑張るけど、(こもっていると)分かっていたら好きにならない」と戸惑いながら話していた。映画は13年1月に公開予定。(毎日新聞デジタル)