芥川賞受賞作家・今村夏子さんのデビュー作を映画化した「こちらあみ子」(森井勇佑監督、7月8日公開)の特報が5月10日、公開された。主人公のあみ子を演じるのは、応募総数330人のオーディションの中から見いだされた新星・大沢一菜(おおさわ・かな)さんで、圧倒的な存在感で“あみ子の見ている世界”を体現している。あみ子の両親役で井浦新さん、尾野真千子さんが出演する。
今村さんが2010年に発表した「あたらしい娘」(のちに「こちらあみ子」に改題)が原作。広島に暮らす小学5年生のあみ子。少し風変わりだが純粋なあみ子の行動が、家族や同級生など周囲の人たちをいや応なく変えていく過程を、少女の無垢な視線で鮮やかに描き出す。