香川照之、東映会長に20代で役者失格のらく印 プロデューサー転身勧められ… 「第71回毎日映画コンクール」

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  「第71回毎日映画コンクール」(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)の表彰式が2月15日、「ミューザ川崎シンフォニーホール」(川崎市幸区)で開催され、「クリーピー 偽りの隣人」で男優助演賞を受賞した香川照之さんが出席した。香川さんは現在、東映の会長を務める岡田裕介さんから20代のころに「君ね、役者の才能ないからやめなさい」と役者失格のらく印を押されていたことを告白し、会場を沸かせた。

  香川さんは「岡田会長はいらっしゃいますか?」と会場を見渡すと、「岡田会長から『君ね、役者の才能ないからやめなさい。僕と同じように一刻も早くプロデューサーになりないさい』って言われたんです」と楽しそうに20代のころのエピソードを披露。客席にいた岡田会長は、香川さんの発言を「言ったんです」と肯定した上で、「よくぞ、ここまではい上がってきて、うれしい限り。僕の教えが良かったのかな」とうれしそうに話した。

  また香川さんは「新人のような気持ちで、映画人としてここに立たせてもらっている」と明かすと、「“俳優をやめず”に頑張りたい」とニヤリとし、スピーチを締めくくった。

  「毎日映画コンクール」は、日本で最も長い歴史を持つ映画コンクールの一つ。今回は怪獣映画「ゴジラ」の新作「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督、樋口真嗣監督)が「日本映画大賞」「女優助演賞」「美術賞」、こうの史代さんのマンガが原作の劇場版アニメ「この世界の片隅に」(片渕須直監督)が「日本映画優秀賞」「大藤信郎賞」「音楽賞」を受賞し、それぞれ3冠を達成した。

  また新海誠監督の劇場版アニメ「君の名は。」が「アニメーション映画賞」「TSUTAYA×Filmarks 映画ファン賞 日本映画部門」に選出され、監督賞は「永い言い訳」の西川美和監督に贈られた。

  表彰式には、「永い言い訳」で「男優主演賞」を受賞した本木雅弘さん「淵に立つ」で女優主演賞を受賞した筒井真理子さん、「シン・ゴジラ」で女優助演賞を受賞した市川実日子さんらも出席した。

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