俳優の北村匠海さんが6月30日、東京都内で行われた主演映画「東京リベンジャーズ」(英勉=はなぶさ・つとむ=監督、7月9日公開)のイベントに、共演の「劇団EXILE」の鈴木伸之さん、眞栄田郷敦さん、清水尋也さん、間宮祥太朗さんと登場した。イベントでは、トークセッションの途中から北村さんがMCを担当。北村さんは「任せてください! いいんですか? ここで名MCを披露しちゃって」「夢でしたね、こっち側に立つのが」とノリノリでステージの端に移動。その後、鈴木さんらとのトークをテンポよく進めた北村さんは、MCを終えて感想を聞かれると「楽しいですね、こっち(MC側)の方が性に合っている気がします」と満足した様子で語っていた。
この日のイベントは、前回のイベント時は緊急事態宣言下だったため果たせなかった“有観客”での開催となり、「リベンジプレミアイベント」と題して実施。北村さんらはサプライズで登場した。
今作は新型コロナウイルスの影響で、昨年10月を予定していた公開が今年7月に延期となった。有観客でのイベントに北村さんは「本当にやっと届けられたという気持ち。撮影自体も自粛やらなにやらで何度も止まり、そのたびに“リベンジ”して今がある」と映画のタイトルも絡め、感慨深い表情でコメント。続けて「僕らもずっと同じ炎を燃やしながらここまできたけど、やっとその炎をみんなに渡せるんだ、託せるんだという感動がある。映画が完成する、公開するってこんなに感動できるんだと改めて感じています」と心境を明かした。
さらに、数々の困難に見舞われた今作について、北村さんは「『何度リベンジすれば気が済むんだ』というぐらい……。本当はあのとき(前回のイベント)には、もう皆様のもとに届けられたはずの作品が、無観客になり。公開まであと一歩で、ようやく皆様に届けられた、というのが……」としみじみ語り、「撮影自体もそうだし、この作品が『リベンジャーズ』であるように、いばらを(演じる)タケミチのようにかき分けてきたからこそ、すごく強い映画になるという実感があります」と手応えを語った。
映画は「新宿スワン」などで知られる和久井健さんの人気マンガ「東京卍リベンジャーズ」が原作。壁の薄いボロアパートに住むフリーターのタケミチ(北村さん)はある日、元彼女のヒナタ(今田美桜さん)と、その弟・ナオト(杉野遥亮さん)が、関東最凶の組織“東京卍曾”に殺されたことをニュースで知る。事件を知った翌日、駅のホームで何者かに背中を押され線路に転落した武道は、不良学生だった10年前にタイムスリップしてしまう。日向を救うため、逃げ続けた人生を変えるため、武道は東京卍曾に挑む……というストーリー。