成田凌、「『カメレオン俳優』という謎の言葉消えればいい」 「カツベン!」で毎日映コン男優主演賞受賞

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  「第74回毎日映画コンクール」(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)の表彰式が2月13日、「ミューザ川崎シンフォニーホール」(川崎市幸区)で開催され、映画「カツベン!」(周防正行監督)で男優主演賞を受賞した成田凌さんが出席した。成田さんは周防監督、共演者、スタッフへの感謝を口にしながら「自分を信じて、人を信じてもっと面白いものを作っていけたら。また(同授賞式に)戻ってこられるようにしたい」と語り、作品については「日本映画の始まりなので、時間をかけて丁寧に作り、恥じないものができたと思う」とトロフィーに目をやりながら話しつつ、喜びをかみしめていた。

  映画は、周防監督の約5年ぶりの最新作。活動弁士に憧れながらも、ニセ弁士として泥棒一味の片棒を担ぐことになってしまった俊太郎の姿を描く。表彰式には、周防監督も出席し、成田さんをオーディションで抜てきした理由について「見た目」と回答。活動弁士の役作りに励んだ成田さんに「このレベルにまで引き上げてくれて感謝しています。本当によくやってくれたと思います」とねぎらった。

  成田さんは「また、周防作品に出させていただきたい。役は何でもいいです」とにっこり。今後の俳優活動については「選びません、選ばずにいきます。地道にやっていくしかない。どんな役でもやりたい」と意気込みを語り、「2019年はトリッキーな役をいろいろやらせていただいた。引き続き、いろいろやって、この世から『カメレオン俳優』という謎の言葉が消えればいいなと思っています。役者なので(いろいろな役ができて)当たり前になれば」と目標も掲げていた。

  

  「毎日映画コンクール」は、日本で最も長い歴史を持つ映画コンクールの一つ。今回は「愚行録」などで知られる石川慶監督の「蜜蜂と遠雷」が、「日本映画大賞」「監督賞」に選出され、さらに出演した鈴鹿央士(おうじ)さんが「スポニチグランプリ新人賞」を受賞し、最多となる3冠を獲得。また、阪本順治監督の「半世界」も「蜜蜂と遠雷」と同様に3冠を獲得。「半世界」は、出演した池脇千鶴さんが「女優助演賞」を受賞したほか「脚本賞」「録音賞」も受賞した。

  表彰式には、「新聞記者」で女優主演賞を受賞したシム・ウンギョンさん、「凪待ち」で男優助演賞を受賞した吉澤健さん、「半世界」で女優助演賞を受賞した池脇千鶴さんらも出席した。

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