女優の岸井ゆきのさんが主演、浜辺美波さんも出演する映画「やがて海へと届く」(中川龍太郎監督、4月1日公開)の冒頭約2分半のアニメパートが3月15日、公開された。映画は、映像化が困難ともいわれた彩瀬まるさんの同名小説(講談社文庫)が原作。アニメパートは、「甲鉄城のカバネリ」「進撃の巨人」などのWIT STUDIOが製作しており、浜辺さん演じる卯木すみれの幻想的な世界を水彩タッチで繊細に表現した。
主人公・湖谷真奈役の岸井さんは「脚本を読んだ時はあまり想像ができていなかったのですが、完成版を見た時に『こんなふうに実写とアニメが折り重なっていくんだ』と感動しました。アニメがラストシーンに向かう橋渡しの役割をしていて、実写では伝えられないことをより観客の皆さんの心にダイレクトに届けられていると思います。ぜひ劇場で確認していただきたいです」とコメント。
浜辺さんは「一番最初の顔合わせのときにアニメーションの映像を見せていただきました。不思議なのですが、ふに落ちた気持ちにもなり、同時にアニメーションの中の女性の姿に必死に涙をこらえたのを覚えています。私にとってあのアニメーションがあったことは役を考える救いになりました。映画全編を通して見ると、また受け取る感情が変わるのではないかと思っています。この映画を見てくださった皆さまがどんな感想や解釈をお持ちになるのか、とても気になっています。お待ちしております」と話している。
映画は、彩瀬まるさんの同名小説が原作。親友がいなくなって5年。忘れたくない思い出と、知らなかった彼女の秘密。親友を探す旅の終わりに待ち受けるものとは……という感動作。杉野遥亮さん、中崎敏さん、鶴田真由さん、中嶋朋子さん、新谷ゆづみさん、光石研さんらも出演する。