「孤狼の血」などの柚月裕子さんの小説「朽ちないサクラ」(徳間文庫)を、俳優の杉咲花さん主演で実写化する映画「朽ちないサクラ」(原廣利監督、6月21日公開)の特報映像が3月12日、公開された。杉咲さん演じる主人公・森口泉を取り巻く警察官役で、萩原利久さん、豊原功補さん、安田顕さんの出演も発表された。
原作は柚月さんの「サクラ」シリーズのはじまりとなる「朽ちないサクラ」。 主人公は県警の広報職員という、本来は捜査する立場にないヒロインが、親友の変死事件の謎を独自に調査し、 事件の真相と、次第に浮かび上がる公安警察の存在に迫っていく異色の警察小説。杉崎さんは主人公の県警・広報職員26歳の森口泉、萩原さんは泉のバディー的な存在となる年下同期の磯川俊一、豊原さんは一連の事件を捜査する県警捜査1課の梶山浩介、安田さんは泉の上司で元公安の富樫俊幸を演じる。
愛知県平井市在住の女子大生が、度重なるストーカー被害の末に、神社の長男に殺害された。地元新聞の独占スクープ記事により、警察が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにし、その間に慰安旅行に行っていたことが明らかになる。県警広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が約束を破って記事にしたと疑い、身の潔白を証明しようとした千佳は、1週間後に変死体で発見される。自分が疑わなければ、千佳は殺されずに済んだのに……。自責と後悔の念に突き動かされた泉は、自らの手で千佳を殺した犯人を捕まえることを誓う。