俳優の池松壮亮さんとオダギリジョーさんが共演する映画「アジアの天使」が7月2日に公開されることになり、映画の予告編が5月28日、公開された。
「舟を編む」「茜色に焼かれる」などの石井裕也監督の最新作。妻を病気で亡くしたシングルファーザーの青木剛と一人息子の学。そして、ソウルでその日暮らしの生活を送る剛の兄の日本人3人と、韓国でタレント活動をしているソルとその兄と妹の韓国人3人。それぞれが心に傷を持つ、日本と韓国の家族がソウルで出会い、国を入り交えて新しい家族の形になるさまを描いたロードムービー。オール韓国ロケを行った。池松さんが主人公の青木剛、オダギリさんが、剛が身を寄せることになる韓国在住の兄役を演じる。元アイドルで売れない歌手のソル役はチェ・ヒソさん。
予告編は、心機一転、一人息子を連れて決死の覚悟で韓国にやってきた剛を「シャレだろ」と一笑に付しながら2人を迎える兄のやりとりから始まる。韓国語も話せず新天地での生活を不安に思っている剛に兄は「この国で必要な言葉は『メクチュ・チュセヨ』と『サランヘヨ』」と説く。そして、あるとき剛は、一人で泣き伏せている韓国の歌手ソルと出会い、日本語で励ますが、その善意は伝わらず……という内容。