コミケ92:コスプレも「けもフレ」ブーム フワフワ感と微セクシーが人気

「コミックマーケット92」に登場したコスプレーヤー
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「コミックマーケット92」に登場したコスプレーヤー

 東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の国内最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)92」のコスプレエリアでは、人気キャラクターに扮(ふん)したコスプレーヤーが自慢の衣装を披露している。コミケでは流行を反映したコスプレが登場する傾向があり、初日の11日は「けものフレンズ」のコスプレが多くみられた。

 「けものフレンズ」は、動物を擬人化したキャラクターが人気を集めている。近年、コスプレは、艦艇を美少女化した「艦隊これくしょん-艦これ-」や刀をイケメン化した「刀剣乱舞-ONLINE-」などの擬人化キャラもブームになった。コスプレタレントの綾川ゆんまおさんは「擬人化ブームの流れで、『けものフレンズ』のコスプレも人気を集めているようです」と話す。また、綾川さんは「けものフレンズ」の人気の理由を「耳や尾などが付いているアニメキャラは以前から人気ですし、ファーのフワフワ感が好きな女の子も多い。露出度は高過ぎないけど、少しセクシーな要素もあるところも受け入れられているのかもしれません」と分析する。

 メインキャラクターのサーバル以外にも、コツメカワウソ、ハシビロコウ、トキなどのコスプレも見られ、キャラクターの人気が分散しているようだった。テレビアニメ2期の制作も決まっており、綾川さんは「ブームはまだ続くかもしれません」と話す。ほかにも「ラブライブ!」や「Fate」シリーズなどのコスプレも多く見られた。

 コミケは、1975年に始まったマンガやアニメ、小説、ゲーム、音楽などの同人誌の即売会で、現在は夏と冬の年2回開催されている。コスプレは近年“長もの”と呼ばれる小道具の使用を認めたり、撮影が可能なエリアを拡大するなどルールが変更された。2020年開催の東京五輪に向けて、東京ビッグサイトが拡張工事中のため、今回のコミケは西地区の屋外展示場が使用できなくなった。コミケでコスプレをするには、1日あたり1000円の登録料が必要。13日まで。

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