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Uru:全国ツアー「contrast」最終公演で見せた意外な素顔 おちゃめな一面、感情がこみ上げる場面も 10月にWOWOWプラスで放送・配信

撮影:白石達也

撮影:白石達也

 シンガー・ソングライターのUruさんが4月から開催してきた全国ツアー「Uru Tour 2023『contrast』」の最終公演、8月12日に「LINE CUBE SHIBUYA」(東京都渋谷区)で行われたライブの模様が、10月29日午後9時からWOWOWプラスで独占放送・配信される。TBS系ドラマ「マイファミリー」(2022年放送)の主題歌「それを愛と呼ぶなら」や、今年4月期にフジテレビ系で放送されたドラマ「風間公親-教場0-」の主題歌「心得」、同じく4月期にテレビ東京系で放送されたアニメ「地獄楽」のエンディングテーマ「紙一重」など、映像作品のテーマ曲を担当することが多いUruさん。ライブでは幻想的なステージ演出の中、聴き覚えのある楽曲を次々に披露する一方、親近感を覚えるMCで観客を魅了した。温かく包み込むような歌声を持ち、神秘的な雰囲気をまとったUruさんに、ライブに込めた思いや見どころなどを聞いた。

 ◇東京国際フォーラムでのライブが転機に

 Uruさんには転機となったライブがある。それは2021年11月に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催したコンサートだ。

 「ミュージシャンを本気で志すか悩んでいる時期があって、そのときにずっと大好きだったスキマスイッチさんのライブを初めて見た会場が東京国際フォーラムだったんです。1曲目が『ボクノート』だったんですけれど、それを聴いたとき、初めて自分の中にあった音楽をやりたいという気持ちに素直になれました」

 そんな力をもらったスキマスイッチと同じ場所で「同じように、私が今度は与える側としてステージに立てたらいいなというのを目標としてやってきた」という。

 目標を達成したのち、昨年7~11月に全国10カ所11公演で「Uru Tour 2022『again』」を開催。半年しか空けずに3枚目のアルバム「contrast」(2023年2月1日リリース)を引っ提げて今年4月から全国12カ所13公演を巡った。

 ツアーとツアーの間隔が短かったことで、Uruさんは「ライブに対してより良いパフォーマンスが届けられていたような感覚があった」と明かす。

 ツアーが続いたこと、また今回のツアーから声出しが解禁されたことで、観客との距離も近く感じ、元々引っ込み思案の自身の心の扉を大分開くことができたという。Uruさんいわく、「ライブを始めた当初は15%くらい」だったのが、今回のツアーで「40%くらい開くことができました」といい、「だからずっと(ライブを)やっていたほうがきっといいんでしょうね」と笑顔を見せる。

 ◇意外とおしゃべり 観客とのコミュニケーションも

 ミステリアスな雰囲気のUruさんだが、実は「昔からお笑いが大好きで、面白いことが好きなんですよね」という意外な一面も。その証拠に今回放送される公演のMCでは、プライベートのおちゃめな一面をのぞかせている。

 「意外とおしゃべりというか、ファンクラブのラジオではめちゃくちゃしゃべってます。収録した音声を自分で編集しているんですけれど、カットする部分の方が長かったり(笑い)」

 今回のMCでは「なるべく自分もリラックスした状態で、自分が楽しんでいることが皆さんに伝わるように、あまり硬くなりすぎずに」を心がけた。その結果、ファン層がぐっと広がった観客からリアクションもあり、コミュニケーションできたと実感している。

 ◇緩急をつけたまとまりのあるセットリスト

 放送される最終公演は、リラックスした雰囲気がありながらも、映像として残るという一種の緊張感もあった。

 ライブは、「皆さんが私のことを知ってくださるきっかけにもなった」という楽曲「それを愛と呼ぶなら」で幕を開け、久保田利伸さんの「Missing」、Mrs. GREEN APPLEの「ダンスホール」のカバーなどの軽快な雰囲気の曲も披露した。「途中でちょっと楽しいゾーンがあって、それを越えるとしっとりしたところもあって。緩急じゃないですけれど、まとまりがある」セットリストになったという。

 全体的には「歌詞を間違えないようにということと、なるべくしっかりとしたピッチで歌えるように。感情が入ったりすると結構ピッチって揺れるんですよ。そこは感情も入れつつピッチもという技術的な面とのバランスを保って歌えたら」と心がけた。

 ただ、どうしても感情がこみ上げてしまったことも。「MCで昔のことを話すときに、思い出すとどうしてもこみ上げてくるものがあって。絶対に泣かないと決めていたのに、どうしても感情が出てしまうときがありました。これを放送されるのはどうなんだろうなと思いながら、でも抑えきれなかったです」と明かす。

 ◇世界観を大切にした“線画”の演出も

 これまでは「暗めの色が多かった」という衣装は「『contrast』というタイトルなので発色がはっきりしている」色合いにしたという。そんなUruさんの姿が映える演出も見どころだ。

 「『ハクセキレイ』を歌う前に楽曲から派生して書いた物語を朗読をしたんです。その物語の世界観を大切にした一筆書きのような“線画”の演出が、すごくすてきなんです」と自身でも気に入っているという。

 放送を楽しみにしている人に向けて、「照明やセットを全体で見られるのが会場で見るのとまた違ってすごくいいと思います。曲の雰囲気を大切にした演出がたくさんあると思うので、曲と一緒にステージも楽しんでもらえたら。そして、放送をご覧いただいて、一度ライブを見てみたいなという気持ちが湧き上がったら、ぜひ実際に会場に足を運んでいただけたらうれしいなと思います」とメッセージを送った。

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