「シンドラーのリスト」(93年)などで知られるリーアム・ニーソンさんがそれまで見せたことのないアクションを披露して話題を呼んだ「96時間」(09年)。この作品で注目されたピエール・モレル監督が、リュック・ベッソン監督の原案をジョン・トラボルタさん主演で作り上げた仏アクション映画「パリより愛をこめて」が、15日に公開された。
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トラボルタさんふんするCIAのベテラン捜査官チャーリー・ワックスと、ジョナサン・リース・マイヤーズさんふんする見習捜査官ジェームズ・リース。この2人が、テロ組織による要人暗殺を阻止すべく、パリの街中を駆け回る。
「96時間」は、その邦題通り4日間の話だったが、これはどうやら1日(24時間)くらいの話。その分、アクションは凝縮され、観賞後の疲労度は前作の比ではない。
ハゲ頭にヤギのようなひげを生やしたワックスの存在感。口が悪いうえに手も早く、そのため、彼が訪れるところには必ずといっていいほど銃撃戦が起こる。そのお陰で、普段なら緊張しながら見るアクションシーンが、むしろ、一種のトランス状態を引き起こす。
タイトルから、パリを舞台にしたクールな身のこなしと小粋なせりふにあふれた映画を期待する人はいるだろう。しかし実際のところ、エッフェル塔などパリらしい風景が映るのは冒頭だけで、おまけに、「スター・トレック」や、トラボルタさんの代表作「パルプ・フィクション」を想起させるせりふやシーンが隠されているが、そこには“古きよき映画へのオマージュ”といったおしゃれ感はまったくなく、ただただアクションで押しまくる映画になっている。その大胆さは、ハリウッド映画をしのぐほどだ。こんなストーリーを考え、フランスで作り上げてしまうところが、ベッソン監督の太っ腹なところであり、フランス映画界の懐の深さなのかもしれない。15日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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