渡辺謙:「ケンをイメージして書いた」鍵を握る巨大企業のトップ役 ディカプリオと初共演作で

 俳優の渡辺謙さん(50)が米俳優のレオナルド・ディカプリオさん(35)と初共演するサスペンス・アクション大作「インセプション」(クリストファー・ノーラン監督)の新ポスターが初公開され、渡辺さんが作品の鍵を握る重要人物を演じていることが18日、明らかになった。ノーラン監督は渡辺さんの役を「主人公に半ば強制的に仕事を依頼するという、作品の鍵を握る重要な役」と説明し、「『バットマンビギンズ』で仕事をしたケンとは、ぜひまた仕事をしたいと常に思っていた。彼の演じた役は、実は脚本執筆の段階からケンをイメージして書いたんだ。強大な影響力を持った巨大企業のトップの役を力強く演じてくれた」と役柄を明らかにした。

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 製作費1億6000万ドル(約148億円)をかけた本作は「ダークナイト」のノーラン監督が、16歳のころから温めていたアイデアを基にオリジナルの脚本を執筆。「想像(アイデア)」を巡り、頭の中で繰り広げる次世代の犯罪を描いており、これまでディカプリオさんが、人の頭の中に潜入しアイデアを盗む男を演じていること以外は詳細が何も公表されていなかった。

 ディカプリオさんと渡辺さんのほか、「エディット・ピアフ~愛の賛歌」(07年)でアカデミー賞主演女優賞を獲得した仏女優マリオン・コティヤールさん(34)、「JUNO/ジュノ」(07年)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたエレン・ペイジさん(23)、英ベテラン俳優マイケル・ケインさん(77)など国際色豊かで、豪華な俳優陣が集結。撮影は、09年6月に東京で始まり、米、英、仏、カナダ、アルジェリアの世界6カ国4大陸で行われた。

 タイトルの「インセプション」は、「始め、開始、発端」を意味しており、台本の内容は異例の厳重なガードで機密保持され、ストーリーの全容はいまだ明かされていない。ノーラン監督は「事前情報を与えてくれない作品こそが、観客に最も驚きを提供できる。『インセプション』が何かというベストの説明は、映画を見てもらうことなんだ。そうすると完全に理解できる」と説明している。映画は7月23日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。(毎日新聞デジタル)

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