人気のお笑いコンビ「ジャルジャル」が29日、主演映画「ヒーローショー」(井筒和幸監督)の舞台あいさつに登場。女性ファンの大歓声で迎えられた後藤淳平さんは「去年の夏、大変な思いをして、体当たりで演技しまして、このような素晴らしい問題作になりました。うわあ、すごおいっていう気持ちです」と興奮して話し、相方の福徳秀介さんは「けいこ期間1カ月、さらに撮影期間2カ月とハードでしたが、無事に完成してみなさんの前に届けることができまして……」と泣いたふりでファンを盛り上げていた。
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井筒監督は「ジャルジャル」起用の本当の理由を聞かれ、「まあ、吉本製作ですからね」とちゃかした後「そりゃまあ、芸人さんはいっぱいいるでしょ? その中から、ど・れ・に・し・よ・う・か・なって(笑い)」というと、後藤さんは「それならラッキーラッキーですよ」と余裕で流し、「僕らが監督を選んだ理由はですね」とボケると、福徳さんは「選んでへんわ!」とつっこみ、「僕は最終戦まで残ったんや」と井筒監督までボケて、「監督、のらないでいいですから」とつっこんだ。
舞台あいさつには、お笑いコンビ「ミルククラウン」のジェントルさんら13人が登場。「ジャルジャル」は、リクエストされたイチローの物まねをしたりと絶好調だったが、ヒロインのちすんさんが「撮影をするまで、私はお二人を全く知りませんでした。全くテレビでも見たことがなくて……」と語り、「ネットで調べて、顔を確認して、どっちが私の恋人役なのかなって」と明かした。後藤さんは「マジですか?! 同じ事務所じゃないですか~」とガックリで、どちらが恋人役だったらよかったかというを質問にちすんさんが「どっちでもよかった……」と答え、2人を落ち込ませていた。
「ヒーローショー」は、芸人志望でヒーローショーの悪役のバイトを始めた気弱なユウキ(福徳さん)が、女をめぐってステージ上で大乱闘を起こしたバイト仲間同士の対立に巻き込まれてしまう。自衛隊出身のもう一人のユウキ(後藤さん)も加わって、彼らの暴走はエスカレート。ついには決定的な犯罪が起きてしまうという青春ストーリー。
映画は初日の盛り上がりを受け、早くも「ジャルジャル」の2人が出席する凱旋(がいせん)舞台あいさつが、6月5日午後1時の回の上映前、角川シネマ新宿(東京都新宿区)で決定した。(毎日新聞デジタル)
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