人気音楽ゲーム「パラッパラッパー」などを手掛けたゲームクリエーターの松浦雅也さん(七音社)が、開発中のiPhone・iPad向け最新ゲーム「WINTA」の収益を全額寄付する意向だとわかった。オランダ・ユトレヒトで開催された国際テレビゲーム会議「フェスティバル・オブ・ゲームス」で4日(現地時間)明らかにした。チャリティー目的のゲーム開発は極めて異例。
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松浦さんは85年に音楽ユニット「PSY・S(サイズ)」でデビュー。96年に「パラッパラッパー」(ソニー・コンピュータエンタテインメント)をPS向けに制作し、米サンフランシスコで開催されるゲーム開発者会議では新分野を切り開いた功績で、04年に「ファースト・ペンギン賞」を受賞している。
「WINTA」は「war Is Not the Answer」(戦争は答えではない)の意味で、アイコンをタイミング良くタッチしていき、ポップサウンドと一体化するような感覚で楽しめる。オランダのゲーム会社「トライアングル・スタジオ」との共同開発で、収益は慈善団体「セーブ・ザ・チルドレン」「スターライト・チルドレンズファンデーション」に寄付される予定。
会場では、スタッフが試作版をiPadでプレーをする様子を、松浦さんがウェブカメラでスクリーンに投影するなどして内容を紹介。会場に来たオランダのゲームクリエーターに実演してもらう一幕もあった。松浦さんは「(61年生まれで)もう50歳に近いので、他人の幸せを考える時期だと思った」と開発の理由を説明。「音楽ゲームの進化に終わりはなく、本作でも新しいアイデアのゲームを、今までにないスタイルで開発し、多くの人に遊んでもらいたい」と抱負を述べた。(毎日新聞デジタル)
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