現在、兵役に就いている韓国の人気俳優キム・レウォンさんが、兵役前の最後の出演作として選んだのが「仁寺洞スキャンダル 神の手を持つ男」(パク・ヒゴン監督)だ。韓国随一の骨董(こっとう)品街「仁寺洞(インサドン)」を舞台に展開する、ギャラリーオーナーや修復士、ヤミ商人らのだまし合いの物語。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
キムさんが演じるイ・ガンジュンは、“神の手”といわれる技術を持つ修復士。過去にある事件で失脚した彼にチャンスが舞い込む。朝鮮王朝時代を代表する水墨画家・安堅(アンギョン)の幻の名画が見つかり、仁寺洞のギャラリーを牛耳る女性オーナー、ペ・テジンからその修復を任されたのだ。早速修復に取りかかるが、このプロジェクトの裏には、陰でさまざまな人間の思惑がうごめいていた……という筋書き。少し分かりにくいストーリーで途中までは退屈だが、それぞれの思惑が明確になるにつれ、面白みも出て、テンポもよくなる。
詐欺をモチーフにした映画は数多くあるが、美術修復に焦点を当てている点は新鮮だ。今作に登場する方法がすべてではないだろうが、普段見る機会の少ない美術修復の過程が見られるのも興味深い。
キムさんの、絵画の修復シーンで見せる真剣なまなざしや、何かを企んだときの冷ややかな目、ときにはアクションも見られ、ファンにはうれしい作品に違いない。一方、富と権力のためなら手段を選ばない冷酷な女テジンを“怪演”しているオム・ジョンファさんは、歌手としても活躍し、韓国女性たちのファッションリーダー的な存在でもあるとびきりの美女。その彼女が気も狂わんばかりに泣き叫ぶ姿には驚いた。「100万ドルのスマイル」といわれるキムさんが相手なだけに、その醜態が一層際立っていた。26日からシネマート六本木(東京都港区)ほか全国で順次公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
1974年公開の映画「ゴジラ対メカゴジラ」に登場するメカゴジラとにせゴジラのソフトビニール製フィギュアのセット「ムービーモンスターシリーズ ゴジラ対メカゴジラ -出現!!にせゴジ…
12月23日に発表された20~22日の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)によると、人間の細胞を擬人化したキャラクターが登場する清水茜さんの人気マンガを実写化した「はたらく細…
歌手の氷川きよしさんが開催したデビュー25周年コンサートツアーの劇場版「氷川きよし/KIYOSHI HIKAWA+KIINA.25th Anniversary Concert T…
中島健人さんがMCを務める映画情報番組「中島健人 映画の旅人」(WOWOW)の第6回が、1月12日午前0時からWOWOWプライムで放送される。それに先駆け、1月1日午前0時からW…
ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)の大ヒット御礼舞台あいさつが12月23日、東京都内で開かれた。イベントでは…