女優の松たか子さん(33)が27日、東京都内で行われた主演映画「告白」(中島哲也監督)の舞台あいさつに立ち、俳優の香川照之さんから映画を見た感想の電話があったことを明かし、「細かく感想を教えてくれた。『すごかった』と興奮気味に言っていただいた」と笑顔で語った。
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映画は5日の公開後、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)でR15指定にもかかわらず3週連続で首位に輝いており、配給元の東宝では最終的に25億円を狙えるとしている。原作小説は単行本、文庫を合わせて270万部を突破した。米国・カナダなど5カ国7映画祭から正式招待を受け、英国、台湾などでの配給が決定している。
舞台あいさつには、犯人の少年A、Bを演じた西井幸人さん(15)と藤原薫さん(14)、学級委員役の橋本愛さん(14)らも登場。会場は「キャー!」という大歓声に包まれ、西井さん、藤原さん、橋本さんに声援が飛んだ。中島監督は「この3人が人気があるっていうことを目の当たりにした。撮影現場ではただのへたくそ3人だったのに。(映画のヒットは)この3人の力もあったのかと実感しています」と驚いた様子で、松さんは「橋本愛です」とジョークを飛ばしていた。
松さんは西井さんに「最後のシーンのリハーサルの時、僕がプレッシャーに負けて号泣してしまった。そのとき(松さんが)お母さんみたいになぐさめてくれて、すごくうれしかった」と言われて、腑(ふ)に落ちない様子で首をひねっていたが、「37人の生徒は厳しいオーディションとリハーサルを乗り越えたつわものどもなので、私が彼らに刺激をもらって立ち向かった」とコメントした。
「告白」は、09年本屋大賞に輝いた湊かなえさんの同名小説を「嫌われ松子の一生」の中島監督が映画化。教え子に娘を殺された松さん演じる中学教師の復讐(ふくしゅう)劇を描いている。(毎日新聞デジタル)
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