アキバ中古ゲーム市況:「ラブプラス+」一番人気は寧々バージョン 新作が大ヒット

 東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER(トレーダー)」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、6月23~30日の集計を基に、中古市場の今を語ってもらいます。

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 先週はボーナス商戦ということもあり、「ラブプラス+」(DS、KONAMI)、「トトリのアトリエ」(PS3、ガスト)、「モンスターハンター フロンティア オンライン」(Xbox360、カプコン)と、ビッグタイトルが目白押し。発売日となった24日のアキバは昼過ぎから人が増え始め、夕方~夜にはサラリーマンも加わり大にぎわい。苦戦しているソフトもなかったようで、どの店舗も盛況だったのではないでしょうか。特製DSiLL付きの「ラブプラス+」限定版もプレミア価格で取引されているようで、アキバの一番人気は先輩キャラクターの姉ケ崎寧々バージョンで、値段も異なっています。

 新品市場の盛況を受けた形で中古市場も大いに盛り上がり、ランキングも上位が一新されました。1位の「ラブプラス+」は、オリジナル特典が付いたこともあり、買い取りも多かったのですが、入った先からそのまま売れていく好調ぶり。前作の「ラブプラス」も売れています。2位の「トトリのアトリエ」も同じく大量の買い取りがありましたが、完売しました。前週までV6を達成していた「ドラゴンクエスト モンスターズ ジョーカー2」(DS、スクウェア・エニックス)は3位に後退。前週より売り上げは上がっているので本来ならトップだったのでしょうが、上が強すぎたという印象です。

 今週は一転して新作は静かなラインアップ。全国的には人気サッカーRPGの最新作「イナズマイレブン3」(DS、レベルファイブ)でしょうが、アキバの一番人気は格闘ゲームの「ブレイブルー コンティニュアムシフト」(PS3・Xbox360、アークシステムワークス)でしょう。テレホンカードなど店舗別オリジナル特典もあり、中古市場でも買い取りが期待できそう。また、ストーリーがつながっていることも手伝って、ここにきて前作の中古が売れており、多かった在庫がほとんど売れてしまいました。

◇中古ランキングは次の通り(6月23~30日・トレーダー調べ)

1位 ラブプラス+(DS)

2位 トトリのアトリエ(PS3)

3位 ドラゴンクエスト モンスターズ ジョーカー2(DS)

4位 魔装機神(DS)

5位 メタルギア ソリッド ピースウォーカー(PSP)

6位 ゴーストトリック(DS)

7位 WHITE ALBUM 綴られる冬の想い出(PS3)

8位 世界樹の迷宮3(DS)

9位 ゴッドイーター(PSP)

10位 ファイナルファンタジー13(PS3)

 ◇プロフィル

 小林俊一(こばやし・しゅんいち) 中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任

 中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。

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