注目ドラマ紹介:「GOLD」 天海祐希主演、野島伸司脚本 五輪金メダル目指す“究極の母”描く

ドラマ「GOLD」に出演する長澤まさみさん、天海祐希さん、反町隆史さん(左から)
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ドラマ「GOLD」に出演する長澤まさみさん、天海祐希さん、反町隆史さん(左から)

 天海祐希さん主演で、「愛という名の下に」「ひとつ屋根の下」などを手がけた野島伸司さんが脚本を担当するドラマ「GOLD」(フジテレビ系)が8日、放送を開始する。天海さんは、子どもに五輪の金メダルを取らせることを至上命令とする“究極の母親”を演じ、その母親を通じて“究極の家族愛”を描く。

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 天海さんが演じる“究極の母親”早乙女悠里は、4人の子どもを心身ともに美しい「ビューティフルチャイルド(=ビーチャイ)」にすべく独自の教育論で育て、長男は水泳、次男は陸上、長女は高飛び込みでロンドン五輪代表候補選手にした“究極の母親”。「子どもは犬やネコと一緒」「優しさはぬるさということ」などショッキングなせりふも飛び出す。ドラマは、そんな悠里が反抗する子どもたちをものともせず、金メダルに向かって突き進むが、その夢に暗雲がたちこめていく……というストーリー。

 長澤まさみさんが、悠里の秘書として雇われた新倉リカ役で出演。リカは何の取りえもなく庶民感覚にあふれた女性で、悠里の過激な教育に驚愕(きょうがく)する。毎回、悠里の子育てや言動に拒否反応を示すが、悠里に完膚なきまでにたたきのめされ、あらゆることが悠里の思惑通りになり、次第に家族のようになっていくという役柄。競泳のオリンピック代表選手で、金メダル確実といわれながら本番直前に事故死した悠里の最愛の兄・修一と日本代表を争い、現在は悠里の会社のスポーツ部門で子どもたちのコーチをする蓮見丈治を反町隆さんが演じる。

 悠里の別居中の夫を寺島進さん、悠里の長男・洸を松坂桃李さん、次男・廉を矢野聖人さん、長女・晶を武井咲さん、三男・朋を大江駿輔君、悠里の父役で夏八木勲さん、悠里にクレームを入れる主婦・丹羽聖子をお笑い芸人のエド・はるみさんが演じる。

 1話は、都内でスポーツジムやエステ事業を展開する会社社長でカリスマ美容家でもある悠里(天海さん)が、心も体も美しい子どもを“ビーチャイ”、反対に心の貧しい子どもを“プアチャイルド”と呼ぶ独特の教育論で大きな論争を巻き起こしていた。悠里は、亡き兄・修一(水上剣星さん)の夢をかなえるため、ソウルオリンピックのレスリングで金メダルを獲得した明石辰也(寺島進さん)と結婚。自分に欠けていた筋力と持久力を補う優秀な遺伝子を手に入れて生まれた子どもを“ビーチャイ”に教育する。ある日、悠里は、秘書の面接に来た新倉リカ(長澤まさみさん)を採用。リカに、長男・洸とタイムを1秒縮められたらキスをしてあげる約束をしろと命令する……という物語。

 東康之プロデューサーは「テーマは子育て。正解のない子育ての世界で悠里が毎回世の中に挑戦し、自説を打ち、悠里自身も子どもたちといろんな問題が起こる」と見どころを話し、「野島先生の台本もあったまっていて最終回はものすごいことになります。毎回泣けます。今までにない形のホームドラマ」と自信をみせている。

 毎週木曜午後10時~同54分に放送。初回は午後11時9分までの15分拡大版。(毎日新聞デジタル)

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