講談社:新会社「星海社」を設立 ウェブで小説・マンガを無料公開 映像化も

「星海社」の会見に出席した(左から)講談社の野間省伸・副社長、星海社の杉原幹之助社長、太田克史副社長
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「星海社」の会見に出席した(左から)講談社の野間省伸・副社長、星海社の杉原幹之助社長、太田克史副社長

 講談社は7日、ウェブサイトでマンガや小説などを展開し、コンテンツを書籍化したり、映像化するなどのメディアミックスによるビジネス展開を目指す「星海社」を設立すると発表した。資本金1000万円を100%出資する。 

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 同社は9月上旬にサイト「最前線」をプレオープンし、雑誌を主体とせず、無料で小説やマンガを発表。11月には文芸中心の新レーベル「星海社FICTIONS」を設立する。マンガの「星海社コミックス」に文庫、新書も発行していく。

 また、読書会やトークショーなどのイベントの開催や、作者と読者をつなぐ拠点となる「星海社BOOKCAFE」を11年内に開設する予定で、書籍の売り上げの一部を新人発掘に当てることも明らかにした。売上高は3年で30億円を目指す。

 野間省伸・講談社副社長は「新事業は新会社で進めるほうがいいと判断した。さまざまな実験の舞台になれば」と強調。太田克史・星海社副社長は「雑誌で『週刊少年ジャンプ』に迫るものは極めて難しいが、デジタルでは同様のインパクトを残せるものは可能だと思う」と話している。(毎日新聞デジタル)

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