薬屋のひとりごと
第13話 外廷勤務
12月27日(金)放送分
79年にアニメ化され、全50話が放送された「赤毛のアン」の、孤児院からカスバート家に引き取られるまでを描いた「赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道」が17日公開された。「火垂るの墓」(88年)の高畑勲監督が89年に1~6話まで監修して再編集したが、当時は公開に至らなかった幻の劇場版だ。宮崎駿監督が画面構成を担当している。ちょうど公開日が同じスタジオジブリの最新作「借りぐらしのアリエッティ」に見られるような、ジブリお得意の美しい草花の背景描写の原点が見つけられる。
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カナダのプリンスエドワード島が舞台。グリーンゲーブルズに住むマシュウとマリラの兄妹は、働き手として孤児院から男の子を引き取ることにした。しかし、手違いで女の子がやって来てしまう。赤い髪の毛をしたアンは、迎えに来たマシュウの馬車の中で、美しい風景に胸を躍らせながら、興奮しておしゃべりを続ける。マシュウはアンに手違いであることが言い出せない。しかし、男の子を待ち望んでいたマリラはアンを孤児院に返すと言う。アンは絶望に打ちひしがれて……というストーリー。
これは動く絵本だ。手描きのキャラクターにはぬくもりがあり、背景は水彩画のように美しい。テレビアニメ用に作られていながら、映画のようなゆったりとした時間の流れを感じる。モンゴメリの原作に忠実な会話と、想像力豊かなアンの魅力にあふれている。放送当時は子どもだったが、大人になった今見てみると、周囲の大人の細やかな描写にも気付く。内気なマシュウおじさんの揺れ動く気持ち、マリラおばさんの心の移り変わりなど、心理描写がなんて巧みなのだろう。アンと一緒にハラハラする一方、マシュウとマリラの複雑な心境も伝わってくる。人の心を推し量ることが難しい今だからこそ、今作のような豊かなアニメをスクリーンで見る機会は貴重だ。
最近の試写室には居眠りしている人などが散見されるが、今作は狭い試写室の中は水を打ったようにシーンとして、みなスクリーンに引き込まれていた。このようなアニメを今の子どもたちがテレビで見ることができないのは残念。17日から渋谷シネマアンジェリカ(東京都渋谷区)ほかで公開。(キョーコ/毎日新聞デジタル)
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