TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが19~25日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。
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「ファイアーエムブレム新・紋章の謎 光と影の英雄」(DS、任天堂)がV2を達成しました。TSUTAYAではシリーズ過去最高の売り上げを記録しており、今後も売れそうなタイトルです。2位は、「実況パワフルプロ野球2010」(PS3、KONAMI)。PS2からPS3への世代交代が実現できたタイトルになりました。今後は、これまでのPS3タイトルの売り上げだけではなく、全盛期のPS2タイトルのデータも参考にしなければいけない局面が増えそうです。「Wiiパーティ」(Wii、任天堂)に続く4位は新作の「フェイト/エクストラ」(PSP、マーベラスエンターテイメント)。予想を大幅に上回る売れ行きで、ほとんどの店舗で品切れとなりました。限定版だけでなく通常版の売れ行きも好調なのは、ライトユーザーも多いTSUTAYAならではの傾向でしょうね。
トップは、テレビアニメの放送もスタートした「戦国BASARA3」(Wii・PS3、カプコン)のPS3版か。歴史好きの女性「歴女」を生んだタイトルとして有名ですが、実は男性ユーザーも多く、ゲーム自体が好きなシリーズの男性ファンはグラフィックも奇麗なPS3版を買うのではとみています。キャラクターの声を担当している声優ファンという女性層や新規ユーザーは、値段も安くライトユーザーの多いWii版を購入するのではないでしょうか。こちらは3位と予想してしていますが、いずれもかなりの数の予約が集まっており、トータルでシリーズ最高の売り上げを記録した「2」を抜きそうです。2位は人気音楽ソフトから生まれた「初音ミク プロジェクト ディーヴァ セカンド」(PSP、セガ)と予想。こちらも予約が好調で、固定ファンを中心にヒットしそうです。ダークホースは「仮面ライダーバトル ガンバライドカードバトル大戦」(DS、バンダイナムコゲームス)。子どもが大半と思われがちですが、30代男性の人気も高く、予約も好調で期待できそう。久々の新作となる「メタルマックス3」(DS、角川ゲームス)も評判がいいですが、「ファイアーエムブレム」とユーザー層がちょっとかぶってしまうかもしれません。
1位 ファイアーエムブレム新・紋章の謎(DS)
2位 実況パワフルプロ野球2010(PS3)
3位 Wiiパーティ(Wii)
4位 フェイト/エクストラ(PSP)
5位 実況パワフルプロ野球2010(PSP)
6位 ラストランカー(PSP)
7位 ドラゴンクエスト モンスターバトルロード ビクトリー(Wii)
8位 白騎士物語−光と闇の覚醒−(PS3)
9位 イナズマイレブン3 スパーク(DS)
10位 イナズマイレブン3 ボンバー(DS)
松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー
「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。
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