世界に注目されている日本の“カワイイ”文化を英語で発信し、世界に届ける電子書籍「Tokyo Kawaii Magazine(東京カワイイマガジン)」(アスキー・メディアワークス)が、3月25日にiPhone専用雑誌として創刊され、現在は第3弾が販売されている。
ウナギノボリ
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「Tokyo Kawaii Magazine」は、世界の若者たちから支持される日本のアニメやマンガなどのポップカルチャーの「今」を伝えようと創刊。記事はすべてオリジナルで、海外向けに特化し、動画や音声のコンテンツも加わったアプリケーションマガジンとなっている。雑誌「週刊アスキー」の総編集長でもある「Tokyo Kawaii Magazine」の福岡俊弘編集長は、09年パリで開かれた「JAPAN EXPO」やバルセロナで開かれた「サロン・デル・マンガ」の取材で、日本のポップカルチャーの人気を実感し、創刊に踏み切った。「時間差を縮めるのに最適」ということで、iPhoneアプリという形式で、iPadやiPod touchにも対応している。
アニメやファッション、ゲーム、グッズ、フードなどのジャンルを取り上げ、創刊号では、mixiのコミュニティーで人気が爆発した「森にいそうな女の子」のスタイル「森ガール」や、大ヒットゲーム「ラブプラス」を掲載。また、特集記事では、アニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」で舞台となった箱根への“聖地巡礼”を取材している。
掲載内容の選択について、福岡編集長は「日本で今『旬』なネタ、スタッフが『カワイイ』と思うものが中心」と話し、「編集スタッフも楽しんでしまいましたが、『聖地巡礼』のようなコンテンツは、海外の方にも十分楽しんでいただけると思っています」と自信を持っている。第3弾では、海外でも人気のキャラクター「涼宮ハルヒ」に注目し、特集で劇場版アニメ「涼宮ハルヒの消失」を紹介。ほかにアニメ「デュラララ!!」や、人気ファッションブランド「LIZ LISA」などを取り上げ、日本の“カワイイ”文化の最前線を伝えている。
同マガジンは、第2弾までで現在約6000ダウンロード、無料の簡易版は約5万ダウンロードとなっており、日本の割合が約50%と多いものの、ダウンロードの分布は米国、シンガポール、フランス、英国、香港、タイの順で世界に広がっているという。特に最近はアメリカからのダウンロード数が増加し、フランス、スペイン、中国語版も随時リリース予定という。福岡編集長は「いずれ米国が1位になるのではないか」と見込んでいる。(毎日新聞デジタル)
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