サーフィンUSB:上田誠作・演出の舞台 ゆるい笑いの中に風刺を利かせた会話劇 WOWOWで10月放送

「サーフィンUSB」の一場面。(C)清水俊洋
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「サーフィンUSB」の一場面。(C)清水俊洋

 映画化された「サマータイムマシン・ブルース」「曲がれ!スプーン」を手がけた脚本家で演出家の上田誠さんが主宰する劇団「ヨーロッパ企画」の最新作「サーフィンUSB」が10月20日、WOWOWで放送される。上田さん作・演出の同作は、同劇団の魅力である緻密(ちみつ)な劇構造とゆるい会話で、サーフィンをする男女を通して現代社会への風刺を描いたコメディー劇。 

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 「ヨーロッパ企画」は98年、同志社大学演劇サークル「同志社小劇場」内でユニットとして結成され、00年に独立。上田さん作・演出による群像劇を数多く上演し、京都を拠点に全国で活動している。代表作の「サマータイムマシン・ブルース」は05年、「曲がれ!スプーン」は09年に人気ドラマ「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督によって映画化された。上田さんは脚本家として映画にも参加した。

 「サーフィンUSB」は、ふらりと現れた女がサーフィンをする男たちの仲間になり、男たちからサーフィンの魅力を教えられ、その魅力にはまっていく。ある日、彼らの元にやってきたサラリーマンからある依頼をされたところから彼らのサーファー生活に変化が起こる……という物語。タイトルにサーフィンとついていながらサーフィンシーンは登場せず、地上での会話のみでストーリーが進行していく。設定やせりふ、小道具などのすべてに独特のゆるい笑いの要素がちりばめられ、観客を笑いの渦に巻き込みながらも、現代社会や現代人の生き方への風刺が利いている。7月28日~9月3日、京都、東京、大阪、福岡、広島、名古屋で上演された。

 放送は、WOWOWで10月20日午後9時から。WOWOWが今注目する劇団の公演を選んで2夜連続で放送する特集「THE 作家主義」の第1夜として、8月12日に収録した「本多劇場」(東京都世田谷区)での公演がオンエアされる。(毎日新聞デジタル)

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