「第34回モントリオール世界映画祭」の授賞式がカナダ・モントリオールの「メゾヌープ・シアター」で6日(日本時間7日)行われ、ワールド・コンペティション部門に出品された李相日(リ・サンイル)監督の「悪人」でヒロインを演じた深津絵里さんが、最優秀女優賞を獲得した。同映画祭の日本人の最優秀女優賞受賞は83年に「天城越え」(三村晴彦監督)で田中裕子さんが受賞して以来27年ぶり2人目。
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深津さんは「ありがとう、メルシーボク。私がここに手にしている賞は『悪人』という作品を作ったすべてのスタッフにいただいた賞だと思っています。本当にうれしいです。日本にいるキャスト、スタッフのみんなにこの喜びを伝えたいです」と壇上で喜びを語った。受賞後の会見では「監督の演出がなければあの演技はできなかったと思うし、(相手が)妻夫木(聡)さんでなかったらとれなかった賞だと思います」と話した。
現地に同行している妻夫木さんは「夢のような感じがします。僕らの熱が伝わったと思います。深津さんがいたからこそ、高め合って、支え合って、撮影できた。なにか家族が賞をとったような気がします」と喜んだ。また李監督は「役者の力を見せつけられた。全員で勝ち取ったと思います」とコメントした。
「悪人」は芥川賞作家の吉田修一さんのベストセラー小説が原作。「フラガール」の李監督がメガホンをとり、原作者の吉田さんとともに脚本を担当した。長崎のはずれの漁村で生まれ育った土木作業員の清水祐一(妻夫木さん)が、佐賀の紳士服量販店に勤める馬込光代(深津さん)と出会い、刹那(せつな)的な愛に身を焦がすのだが、祐一は連日ニュースをにぎわせていた殺人事件の犯人で、2人は共に逃避行する……というストーリー。11日から全国東宝系でロードショー。(毎日新聞デジタル)
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