東京ゲームショウ:一番人気「モンスターハンターポータブル3rd」体験 ジンオウガに大苦戦

真剣な表情で最新作「モンスターハンターポータブル3rd」に挑戦する来場者=東京ゲームショウのカプコンブースで
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真剣な表情で最新作「モンスターハンターポータブル3rd」に挑戦する来場者=東京ゲームショウのカプコンブースで

 16日に開幕した「東京ゲームショウ2010」の一番人気は、累計1200万本以上を出荷した人気アクションゲームのPSP向け最新作「モンスターハンターポータブル3rd」(カプコン)だ。カプコンブースで一足先に体験してみた。

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 「モンスターハンター」は、プレーヤーがハンターとなって、砂漠や密林などさまざまなフィールドで巨大なモンスターを狩り、獲物からはぎ取った素材で武器や防具を生産、強化していくハンティングアクション。PSP版が爆発的なヒットを記録し、中でも08年3月に発売された「2nd G」はPSPソフト過去最高の約400万本(廉価版含む)を売り上げている。

 「2nd G」以来約2年8カ月ぶりの新作「3rd」は、和の雰囲気を持つ「ユクモ村」を拠点に、「雷狼竜 ジンオウガ」などの新しいモンスターや水と緑にあふれた「渓流」などのフィールドが追加され、「2nd G」の武器に加え、Wii向けソフト「モンスターハンター3(トライ)」に登場した武器「スラッシュアックス」も使える。

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 今回体験できるのは、制限時間を15分に設定されたゲームショウの特別バージョンで、全12種類の武器がどれでも使え、選べるクエストもWii版「3(トライ)」に登場したモンスター「ロアルドロス」を討伐する初心者向け、「3rd」の新モンスター「アオアシラ」と「ジンオウガ」を連続で倒す中~上級者向けの「大連続狩猟」、高い攻撃力と素早い動きで数々のハンターを悩ませたモンスター「ティガレックス」がパワーアップした「亜種」を討伐する上級者向けの3種類から選べる。1人プレーの時は、狩りの相棒として「オトモアイルー」を連れていけるが、「3rd」では2匹連れて行くことが可能になった。

 今回は「3rd」ならではの要素を試したいということで、「アオアシラ」と「ジンオウガ」の大連続狩猟を選択。「オトモアイルー」は、近距離型と支援型を連れていくことに決めた。戦う舞台も新フィールドの「渓流」で、何もかも初めて尽くしだ。

 数ある武器の中から今回選んだのは、ガードができピンポイント攻撃も可能な「ランス(やり)」。早速マップ上に表示された「アオアシラ」の元へと向かう。新フィールドの「渓流」は涼しげな風景で、マップの構成自体も分かりやすいと感じた。

 第1作からずっと登場し、巨大な盾のおかげで防御力に優れたランスだが、今回「3(トライ)」で採用された「カウンター突き」などが追加された。「カウンター突き」は敵の攻撃を防ぎながら反撃する技で、慣れが必要だが、うまく使いこなせば戦いを有利に運べる。ただ、これらの技が追加されたお陰で、「2nd G」から操作も微妙に変わっている。ランスを前に突き出してひたすら突っ込んでいく「突進」の操作も変わっているため、突進で距離を取ろうとすると、「カウンター突き」が出てしまい、戸惑うことも多かった。

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 初戦の相手となる「アオアシラ」は、巨大なアナグマのようなモンスターだ。鋭いツメが付いた強力な前脚を振り回して襲ってくる。後ろ脚で立ち上がることもあり、微妙に距離感がつかめなくなることもあった。ただ、動きは鈍く、落ち着いて距離を取れば、厳しい相手ではなかった。ランスでつついていると毒になったこともあり、さほど苦労せず勝利した。

 しかし、「3rd」のシンボルモンスターでもある「ジンオウガ」は、初戦に勝利した私の鼻をいとも簡単にへし折ってくれた。たくましい四肢から繰り出される攻撃は巨体に似合わないスピーディーなもので、盾を構えて何とか防ぐのが精いっぱい。実はスピード自体は極端に速いわけではないのだが、あまりに体が大きいので、逃げ場を探すのが難しいのだ。

 そして、体に電気をためると、その動きは手が付けられないものになった。すさまじいスピードに加えて、トリッキーな動きで手足や尻尾をこちらにぶつけてくる。さらに、ハイジャンプして襲いかかってきたり、雷球を連続で投げてきたりと、攻撃のバリエーションも格段に広がった。こちらはガードしているだけで手も足も出ず、そのまま制限時間が来てしまった。

 「2nd G」をがっつりやり込んだ400万人のユーザーにとって、新しい動きやモンスターの数々は、改めて新鮮な驚きを感じさせてくれるだろう。2匹のオトモアイルーも、やられかけた時に回復してくれたり、敵の注意を引いてくれたりと予想以上の活躍で、シリーズを遊んだことのない初心者にとってもかなり強い味方になってくれるはずだ。12月1日の発売がいまから楽しみだ。(毎日新聞デジタル)

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