生田斗真さん(25)が光源氏役で主演する映画「源氏物語」の紫式部役に女優の中谷美紀さん(34)が抜てきされたことが20日、明らかになった。陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明役は窪塚洋介さん(31)、栄華の頂点に立つ男、藤原道長役は東山紀之さん(43)が演じる。
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原作は高山由紀子さんの「源氏物語 悲しみの皇子」(角川書店、25日発売)。高山さんは脚本も担当する。「物語の中の光源氏の世界」と「物語を書いた紫式部の世界」が入り交じり、その間を陰陽師・安倍晴明が行き来するという、夢と現実が交錯する奇想天外な発想の「スペクタクル源氏物語絵巻」が展開する。メガホンをとるのは「愛の流刑地」(06年)を手がけた鶴橋康夫監督。
壮大な恋愛物語を送り出した不世出の文豪、紫式部は道長と自身が創出した光源氏とのはざまで揺れる女性として描かれる。演じる中谷さんは「千年の時をへて今もなお語り継がれる物語をつづった紫式部が、長い髪と重い装束の内側に隠した修羅を演じることは、光栄であると同時に恐ろしくもありますが、鶴橋監督を信じてついていきます」と話している。
道長から信頼も厚く、数多くの逸話を生んだ陰陽師・晴明を演じる窪塚さんは現在、役作りのために晴明神社など京都を巡って勉強中で、「みんなが見たことのない、安倍晴明をご覧に入れます。京都/嵐山なう」とコメントしている。
平安時代中期、藤原政権の全盛期を築き上げ、栄華の頂点に立った左大臣・藤原道長。豪快さの陰で優雅な心を持つ歌人でもあった道長に挑む東山さんは、91~92年にTBSのスペシャルドラマ「源氏物語」に出演した経験があり、「人生で2度も同じ文学作品に携われるなんて大変光栄です。日本文学最高峰を生み出した紫式部。僕は藤原道長を演じることをとても楽しみにしています。斗真には負けないぞ!(笑い)」とジャニーズ事務所の後輩で主演の生田さんにライバル心を燃やしていた。
映画は20日にクランクインし、岩手や京都を中心に撮影し、年内クランクアップ予定。公開は11年。(毎日新聞デジタル)
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