俳優の浅野忠信さん(36)と永作博美さん(39)が12日、映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」(東陽一監督)の完成報告会見に出席。アルコール依存症の夫を演じる浅野さんは「自分は迷惑をかけてる方(の役)なんで、好き放題できました。(出演作の)『ヴィヨンの妻』もそうだったけど、ダメな夫は自分もその通りだったし、ちょうどいい」と話した。
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映画は、マンガ家・西原理恵子さんの元夫で、07年にがんのため42歳で亡くなったフリーカメラマン、鴨志田穣(かもしだ・ゆたか)さんの小説が原作。アルコール依存症のため家族と離れ、心身ともにぼろぼろになった元戦場カメラマンの主人公・塚原安行(浅野さん)が病気を克服し、元妻・園田由紀(永作さん)や2人の子どもたちの元へ帰っていくまでを描く。「橋のない川」(92年)などを手がけた社会派の東陽一監督がメガホンをとり、脚本も手がけた。西原さんは、映画の中で由紀が描くイラストを提供したほか、入院患者役でゲスト出演。主題歌は忌野清志郎さんの「誇り高く生きよう」が起用された。
今作が初共演となった永作さんに対し、浅野さんは「(演技が)うまいとかではなく不思議な何かを放っている。(相手役と聞いて)パーフェクトだと思いました。絶妙なニュアンスを出してくれるので、僕もそれにのっかれた気がする。役に広がりを持たせていただいた」と絶賛。永作さんは浅野さんについて「するりと役に入る。感覚でお芝居をされる方。私もその時感じたまま(芝居を)返したいと思っているので楽しかった」と褒め合った。
今回の役どころについて浅野さんは、以前に戦場カメラマン役を演じた際を振り返り、「以前は考えれば考えるほど苦しくなってしまっていた。今は大いに自由にやれば鴨志田さんは分かってくれると思って演じさせていただいた」と話した。永作さんは「原作を読まず、西原さんを意識せずに入ろうと思った。西原さんに近づけようと思っても、絶対に近づけない。できる限り腹の据わったどっしり感が出るようにした」と言い、「死んだふりをしながら薄目で見ている素直さというイメージ」と独特の表現をし、東監督を驚かせていた。
06年に原作を読み、当初は脚本だけのつもりだったという東監督は「本を読み終わったときから、頭の中に浅野さんが住んでいた。当て書きに近くなった」と明かし、永作さんについては「06年の映画『好きだ、』(に出演する永作さんを)を見てぼうぜんとなった」と絶賛。「この2人を中心にキャスティングできたのは最高の幸せ」とコメントしている。
映画は、12月4日から全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)
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