コミックゼノン:新マンガ創刊 25年ぶりキャッツ・アイ続編が登場 原哲夫の新連載も

「月刊コミックゼノン」創刊号の表紙
1 / 1
「月刊コミックゼノン」創刊号の表紙

 8月に休刊したマンガ誌「週刊コミックバンチ」を編集していた「コアミックス」が25日、マンガ誌「月刊コミックゼノン」(徳間書店)を創刊した。創刊号(800円)には、北条司さんの「キャッツ・アイ」が25年ぶりに復活した続編「キャッツ・愛」(北条さん原作、阿佐維シンさん作画)や、「北斗の拳」の原哲夫さんの新作「いくさの子 織田三郎信長伝」など13作品が掲載された。

あなたにオススメ

 同誌は、「コミックバンチ」が部数低迷のため、コアミックスと販売元の新潮社が、それぞれ独自路線で月刊誌を創刊することで合意。「コミックゼノン」は、コアミックス社長で元週刊少年ジャンプ編集長の堀江信彦さんを編集長に新創刊。新潮社は11年1月21日に「月刊コミック@バンチ」を創刊する。

 旧バンチからは、北条司さんの「ANGEL HEART(エンジェル・ハート)」や、原さんの「義風堂々!!直江兼続」、11月に映画が公開される「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」が引き続き連載された。

 「キャッツ・アイ」は、81~85年に週刊少年ジャンプで連載された北条さんのデビュー作。喫茶店を営む来生泪、瞳、愛の美人3姉妹が夜になるとレオタード姿の怪盗「キャッツアイ」になり、美術品を狙い、瞳の恋人である熱血刑事・内海俊夫ら警察を翻弄(ほんろう)するというストーリーで、アニメ化もされ、大ヒットした。創刊号では、北条さんのマンガ家生活30周年を記念し、北条さん原作、阿佐維シンさん作画で新作「キャッツ・愛」として25年ぶりに連載がスタート。三女愛を主人公に、舞台となる喫茶店も新宿から吉祥寺の「CAFE ZENON」に移され、本格ラブストーリーが展開する。

 「いくさの子」は、堀江編集長が「北原星望」名で原作を担当。信長を「戦国最強の傾奇(かぶき)者」と位置付け、駿河の大名・今川義元を討ち取った桶狭間の戦いがあった26歳(1560年)までの、謎に包まれている青年時代を描く。現存する資料を基に現地取材も行い、独自解釈を加える。

 次号(11月発売)から原さんのマンガを復活させた「サイバーブルー 失われた子供たち」、創刊3号(12月発売)から元ライブドア社長の堀江貴文さんの小説をマンガ化した「拝金」の連載が始まる予定。(毎日新聞デジタル)

マンガ 最新記事