ロッテ優勝は「聖地」の御利益? 「らき☆すた」ファンの“聖地巡礼”の場となっている埼玉県久喜市鷲宮地区の鷲宮神社に掛けられたロッテ優勝を祈願した絵馬が評判を呼んでいる。絵馬は同マンガの登場人物でロッテファンの教師・黒井ななこが3月末のプロ野球開幕時に奉納したとされ、願いは史上初のリーグ3位から日本シリーズを制するという奇跡のような展開で見事に成就したからだ。作者の美水かがみさんは「いよいよ神社の御利益も本物ですよね」と喜んでいる。
ウナギノボリ
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美水さんは、今年3月26日に発売された「らき☆すた」連載誌の中で、ななこがロッテの10連覇を祈る絵馬を奉納するマンガを描いた。実際の絵馬もその同じ月に鷲宮神社に奉納されており、現在も神社で見ることができる。絵馬には、ななこのイラストと「マリーンズV10やったりやー」と描かれている。ロッテは、レギュラーシーズンは3位だったが、クライマックスシリーズ(CS)で、2位西武と1位ソフトバンクを撃破。中日との日本シリーズでも4勝2敗1分けで勝利し、見事栄冠を勝ち取った。
美水さんは「本当に優勝してしまいましたね。まずは千葉ロッテマリーンズ球団と、ななこを含むすべてのロッテファンの皆さまへ。おめでとうございます。もちろん選手の努力やファンの応援があったからこその優勝だと思いますが、これはいよいよ神社の御利益も本物ですよね。ボクも何か祈願してこよう……」と話している。
「らき☆すた」は、オタク女子とその仲間の学園生活を描いたほのぼの系の4コママンガ。07年4~9月にアニメが放送され、ヒロインの柊姉妹の実家の「鷹宮神社」のモデルが鷲宮神社であることが知られると、“聖地巡礼”と称してファンが詰めかけた。同神社の秋祭りには、キャラクターが描かれた「らき☆すた神輿(みこし)」が毎年登場し、今年は「オタ芸」を取り込み話題となるなど、マンガやアニメを使った町おこしの成功例として全国に知られている。(毎日新聞デジタル)
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