西原理恵子:「完全に場違い」と照れまくり 「ヴォーグ ニッポン ウィメン・オブ・ザ・イヤー」

「ヴォーグ ニッポン ウィメン・オブ・ザ・イヤー」を受賞した西原理恵子さん
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「ヴォーグ ニッポン ウィメン・オブ・ザ・イヤー」を受賞した西原理恵子さん

 マンガ家の西原理恵子さんが22日、今年さまざまな分野で活躍した女性に贈られる「ヴォーグ ニッポン ウィメン・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。女優の石原さとみさんや黒木メイサさんらと並んで授賞式に出席した西原さんは「何かくれるというので(会場に)来てみたら、扉を開けた瞬間、完全に場違いだと気づいた。自分でも引いてます。46歳の身にはきつい。なんでももらえるものもらっとこうというのは、ちょっと考えなきゃいけない」と照れ隠しに笑いをちりばめながら受賞の喜びを語った。

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 西原さんは64年生まれ、高知県出身。武蔵野美大在学中から雑誌にイラストが掲載されるようになり、88年に「週刊ヤングサンデー」(小学館)の「ちくろ幼稚園」でデビュー。「まあじゃんほうろうき」「できるかな」など著書多数。10年は「パーマネント野ばら」が映画化され、「この世でいちばん大事な『カネ』の話」がテレビドラマ化。02年10月から毎日新聞日曜朝刊の生活家庭面に連載中のマンガ「毎日かあさん」は、テレビ東京系でアニメが放送中で、小泉今日子さんと永瀬正敏さんが出演する映画版が11年2月5日公開予定。

 西原さんは肩書を“お笑い”マンガ家としているだけあって、発言のたびに会場を笑いで包んだ。「笑いは生きることにとって大切」といい、受賞者が並ぶステージに「気後れしてます。資生堂の『TSUBAKI』のCMに1人だけまぎれ込んだみたい」と居心地悪そうにしながらも、紙製のトロフィーを受け取ると「ちょうちんみたい。くしゃっとなって、来年の掃除のときになくなっていると思う」と話し、会場を沸かせた。ファッションのポリシーを聞かれると「10年間、ユニクロのパジャマを着ていて、それで雑誌とかに載っていたら、ユニクロさんが毎年、新作のパジャマを送ってくれるようになった。すべてそんな感じで洋服にコンセプトはありません」と断言。今年一番輝いていた瞬間を「この間、ちょっとエジプト旅行に行ったら、(作品を描いた)出版社がつぶれていて、2000万円取りっぱぐれた。その瞬間、輝いてるなと思いました」と自虐ギャグも飛び出した。

 同賞は、世界的なファッション雑誌「ヴォーグ」日本版が選出。スタイルや生き方、美しさにおいて「ヴォーグ」の読者を刺激する女性を選び毎年、表彰している。06年から授賞式を開始し、5回目を迎えた今年は、西原さんのほか、石原さんや黒木さん、女優の寺島しのぶさん、草刈民代さん、歌手の加藤ミリヤさん、モデルのTAOさん、プロテニスのクルム伊達公子選手が受賞した。(毎日新聞デジタル)

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