ドラゴンボールDAIMA
第10話 ウナバラ
12月16日(月)放送分
話題のライトノベルの魅力を担当編集者が語る「ラノベ質問状」。今回は、活発な美少女騎士とクールな刀鍛冶のドラマを描いたファンタジー「聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)」(三浦勇雄著、屡那画)です。メディアファクトリーMF文庫J編集部の児玉拓也さんに作品の魅力を聞きました。
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−−この作品の魅力は?
なんといっても“熱さ”です。ヒロインである少女騎士のセシリーが全力で困難を乗り越えていく姿と、彼女に感化された登場人物たちみんなが成長していくさまが見どころです。大陸に災いをもたらす伝説の人外を封印した聖剣の寿命があとわずか、再封印のために聖剣を作り直さなければならない。そんな世界を舞台に、セシリーと刀鍛冶のルークの出会いから物語は始まります。
−−作品が生まれたきっかけは?
三浦先生は前作の「上等。」シリーズ中から「次回作はファンタジーに挑戦したい!」と意気込まれていたのですが、どうもありふれた話しか浮かばないということでご相談を受けました。そこで「全員インテリジェンスソードを持った美少女剣士団のお抱え刀鍛冶が主人公の話なんて読んでみたいですねー」とお話を振ったところから「刀鍛冶」を中心に据えた物語という軸が決まり、先生流に新たに組み立てていただいたものが原形となりました。その後いただいた最初のプロットは「森の奧に住む少年刀鍛冶のもとにいろんなゲストキャラが剣にまつわる相談に来る」という短編連作で、その中の少女騎士の話を抜き出してさらにふくらませていただいたのが本作です。いかにもラノベなこちらの提案から「聖剣」のような熱血物語が生まれてくるのだから、さすが三浦先生です。
−−作家さんとイラストレーターさんはどんな方でしょうか。
三浦さんは生まじめと言ってもいいくらい、とてもまじめな方です。刀鍛冶をテーマにすることが決まってからも、実際に刀鍛冶さんの元を取材でたずねられたり、某大学の刀剣講座に通われたりと、かなり勉強して作品作りに生かされています。
屡那先生は「上等。」から引き続きイラストを担当いただいています。ゲーム好きとのことでHPに1、2点あげられていたファンタジー風のイラストを見て、いける!と続投をお願いしました。あと、お酒強いです。
−−編集者として、この作品にかかわって興奮することについて教えてください。
物語にきっちり見せ場があること、その見せ場がハッキリ絵になること。これらが合わさることで、原稿やゲラで何度も読んでいる物語なのに、刊行時の完成形で読むときがいちばん面白く感じられるようになっているところに興奮しますね。最初に読んだときの興奮が薄れることなく、読み返す度に増幅されていくような作品です。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
三浦先生は「絶対に笑顔で読み終われる作品にする!」とのことです。節目の10巻では、セシリーにもルークにも、リサもアリアも苦難の展開が続いていますが、きっと心に残る、最高の物語になります。どうぞ最後までお付き合いください!
メディアファクトリー コミックライトノベル事業部 MF文庫J編集部 児玉拓也
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