「ヒット解析」でおなじみ、TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さんが、その経験と綿密な調査で、月間ランキングを大胆に予測する月1回の企画「MD松尾の月間ヒット予測」です。
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10年1月は、「ドラゴンクエスト6」(DS、スクウェア・エニックス)、「キングダム ハーツ バース バイ スリープ」(PSP、同)といった新作に加え、「ファイナルファンタジー13」(PS3、同)や「ニュー・スーパーマリオブラザーズ Wii」(Wii、任天堂)など、前月に発売されたビッグタイトルも売り上げを後押しし、例年では考えられないほどの売り上げを達成しました。
うって変わって11年1月は、翌月に新型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の発売を控えていることもあり、ハード市場が苦戦。ソフトのラインアップも大作が2月に集中している印象で、トータルでは前年比で大幅ダウンとなりそう。ただ、例年と比べればむしろいいぐらいなので、10年がどれだけすごかったのかが分かります。
ソフトのランキング予測では、トップ10中、PSPタイトルが5作品を占めています。前月に引き続き人気アクションゲームの最新作「モンスターハンターポータブル 3rd」(PSP、カプコン)がV2を達成するでしょう。購買層などをみてみると当時男子中高生だった「2nd G」のユーザーの大半が購入していることに加え、これまでなかった20代女性のユーザーも取り込めているのが特徴。これらの新規ユーザー層は、日常と異なる環境で接したものに敏感に反応することが多く、帰省先で「モンハン」を遊んでいるのを目にして、興味を引かれるというケースも多いのでは。300万本を突破してもまだまだのびしろがあると考えています。
2位は「キングダム ハーツ バース バイ スリープ ファイナルミックス」(PSP、スクウェア・エニックス)と予想。PSPもますます普及しており、シリーズのファンを中心に人気を集めそう。3位はファイナルファンタジーを手がけた坂口博信さんの新作RPG「ラストストーリー」(Wii、任天堂)と予想。Wiiの限界に挑戦した王道のRPGで、新規タイトルながら大作感があり、自由度も高く期待できそうです。
1位 モンスターハンターポータブル 3rd(PSP)
2位 キングダム ハーツ バース バイ スリープ ファイナルミックス(PSP)
3位 ラストストーリー(Wii)
4位 Another Century’s Episode Portable(PSP)
5位 戦場のヴァルキュリア3(PSP)
6位 サガ3(DS)
7位 喧嘩番長5(PSP)
8位 二ノ国 漆黒の魔導士(DS)
9位 イナズマイレブン3 世界への挑戦 ジ・オーガ(DS)
10位 ドンキーコング リターンズ(Wii)
1位 ドラゴンクエスト6(DS)
2位 キングダム ハーツ バース バイ スリープ(PSP)
3位 New スーパーマリオブラザーズ Wii(Wii)
4位 トモダチコレクション(DS)
5位 ファイナルファンタジー13(PS3)
6位 End of Eternity(PS3)
7位 ゼルダの伝説 大地の汽笛(DS)
8位 戦場のヴァルキュリア2(PSP)
9位 バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ(Wii)
10位 ファンタシースターポータブル2(PSP)
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