酒井若菜:シングルマザー役「ヘビーだった」 BeeTVドラマ「いぬのメリー」で

「いぬのメリー」でけなげな名演技を見せたメリー
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「いぬのメリー」でけなげな名演技を見せたメリー

 女優の酒井若菜さん(30)が、携帯専用放送局「BeeTV」の新ドラマ「いぬのメリー~幸せを運ぶ伝書犬」で、経済的理由で子供と一緒に暮らすことができないシングルマザーという難しい役どころを体当たりで演じた。主人公の少女・有希は長澤まさみさんが出演しているカルピスのCMや映画「君が踊る、夏」にも出演した注目の子役・小林星蘭ちゃん(6)。もう一方の主役の柴犬メリーは、口に手紙をくわえて走るけなげな姿で名ドックトレーナー宮忠臣さんも絶賛の演技力を見せている。

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 捨て犬だった柴犬メリーが、児童養護施設「ハッピー園」で母親の満智子(酒井さん)の迎えを待って暮らす有希(星蘭ちゃん)に助けられたことをきっかけに、施設で子どもたちと一緒に暮らすことになり、有希への恩返しのため有希のメッセージをつづった手紙を母親に届けようと小さな勇気を振り絞って頑張る姿を描いた心温まるストーリー。原日出子さん(51)や浅見れいなさん(27)、木野花さん(62)らが脇を固める。脚本は栗原美和子さんで、共同テレビが制作を担当した。

 酒井さんは、母親役について「題材が題材なので非常にヘビーでした。撮影がない日にも有希のことを思い出して、苦しくなることあったくらいで、それだけ満智子でいられたのだと思います」と話し、撮影では「小林星蘭ちゃんとは初日からすごく仲良くできたので、撮影も非常に楽しかったです。彼女の日々成長して大きくなっていくような姿に、私も初心に帰る部分がありました。また彼女のプロ意識も見習わないと、と思いました(笑い)。メリーは本当にお利口でしたね。動き回りたいはずなのに、じっとしている芝居を見ていると、その耐えている姿が物語とリンクしていました」と振り返った。

 また仕上がったドラマについて「母と娘、子どもと動物、いろいろな愛情が描かれているドラマなので、どんな方が見ても心に残るせりふや、表情がきっとある作品になっていると思います。特に悩みや寂しさを抱えている人には見てもらいたいです。そして愛情って大切だな、いいなと思えるドラマです」とアピールした。星蘭ちゃんは「お母さんと子どもの気持ちをつないでくれるかわいい犬の感動物語です! 実ははじめ、犬が苦手だったんですが、メリーがとってもお利口なので楽しく演技できました! 見てもらいたいところは全部です! 中でも有希の気持ちにメリーが気づいて頑張ってくれるところを見てほしいです」とコメントしている。

 都築淳一監督はメリーについて、「地上に舞い降りた天使のような犬『メリー』は伝書バトならぬ“伝書犬”となって、離れ離れに暮らしている親子の心をつなぎます。やがてメリーは、親子だけでなく、心に傷を持った養護施設の子どもたちや大人たちを笑顔にします。そんなメリーの奮闘と、人々とのかかわりを楽しんでいただきたいです」と話している。11年2月20日から毎週火曜更新。1話約10分で全12話の予定。(毎日新聞デジタル)

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