本屋大賞:貴志祐介「悪の教典」など10作品ノミネート 有川浩は2作が候補に

貴志祐介さんの「悪の教典」上巻
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貴志祐介さんの「悪の教典」上巻

 全国の書店員が「一番売りたい本」を選ぶ11年の「本屋大賞」のノミネート作品が25日発表され、貴志祐介さんの「悪の教典」(文藝春秋)など10作品が選出された。有川浩さんは「キケン」と「ストーリー・セラー」(新潮社)の2作品が入った。

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 本屋大賞は、「売り場からベストセラーを作る」をテーマに創設され、今回が8回目。「ゴールデンスランバー」(伊坂幸太郎さん、08年)や「告白」(湊かなえさん、09年)などが受賞し、多くのベストセラーを生み出した。09年までの大賞受賞作6作品はすべてドラマ化か映画化され、大ヒットし、前回の大賞受賞作で冲方丁さんの「天地明察」も直木賞候補になった。

 今回は09年12月1日~10年11月30日に刊行された日本の全小説を対象に、新刊書の書店で働く店員の投票でノミネート作を決定。2次投票を行い、4月13日に大賞が発表される。(毎日新聞デジタル)

 ノミネート作は以下の通り(敬称略)

「悪の教典」貴志祐介(文藝春秋)▽「錨を上げよ」百田尚樹(講談社)▽「神様のカルテ2」夏川草介(小学館)▽「キケン」有川浩(新潮社)▽「叫びと祈り」梓崎優(東京創元社)▽「シューマンの指」奥泉光(講談社)▽「ストーリー・セラー」有川浩(新潮社)▽「謎解きはディナーのあとで」東川篤哉(小学館)▽「ふがいない僕は空を見た」窪美澄(新潮社)▽「ペンギン・ハイウェイ」森見登美彦(角川書店)

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