「ブサかわ犬」の「わさお」と人々とのふれあいを描いた映画「わさお」(錦織良成監督)に初主演した秋田犬のわさおと、主演女優の薬師丸ひろ子さんが13日、東京都内で開かれた完成披露試写会に出席した。薬師丸さんは「わさお君は、お母さん(飼い主の菊谷節子さん)の『わさお、お座り』とかの指示を聞いて、期待に応えようと芝居を頑張ってくれた。とても学習能力も高くて、『ワン』とほえたことがなかった。とってもいい子です」と“主演男優”を絶賛。「『動物も人間もそれぞれ幸せに暮らしていけたらいいよねえ』という、わさおなりのメッセージが伝われば」とPRした。
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わさおは白神山地のふもと、青森県鰺ケ沢町に実在する秋田犬の雄で、ブログをきっかけに「ブサかわいい(不細工でかわいい)」として全国的に人気になり、住民票も交付された。映画には、訓練された別の犬ではなく、わさお「本人」が出演したことでも話題を呼んでいる。
この日は、先日決定した日本ユネスコ協会連盟の「世界遺産活動 特別大使“犬”(ワンバサダー)」の任命式も行われ、野口昇理事長から任命状が渡された。わさおは今日から1年間、メディアなどを通じて「世界遺産活動」の募金の呼びかけなどを応援する。
飼い主の菊谷さんは「撮影は本当に良い思い出。わさおがよく、あれだけ頑張ったなあと思う。本当にみなさんが良くしてくれたから(頑張れた)」と撮影を振り返り、ワンバサダー任命については「こんな大きな役に任命されて(わさおは)本当に幸せもの。みなさんに感謝しています」と喜んだ。
わさおは10日、青森県鰺ケ沢町から自動車で約15時間かけて映画のPRのため上京。11日には複数のテレビ番組に出演、12日は浅草の雷門など都内を観光した。
ストーリーは、07年10月まで捨て犬だったわさお自身の過去がモチーフ。鰺ケ沢町でイカ焼き店を営むセツ子(薬師丸さん)は迷い犬を見つけ、わさおと名付けて飼うことにした。セツ子はわさおに愛情をかけるが全く懐かない。店を毎日のように訪れる少年・アキラ(伊澤柾樹君)は、飼い犬が原因の事故で母親が入院中だが、セツ子の店で動物と触れ合うことで寂しさを忘れることができた。やがてわさおはセツ子に心を開いていく……という感動の物語。3月5日から全国でロードショー。(毎日新聞デジタル)
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