前田敦子:初主演映画「もしドラ」笑顔でクランクアップ

田中誠監督から花束を受け取り、笑顔を見せる主演の前田敦子さん
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田中誠監督から花束を受け取り、笑顔を見せる主演の前田敦子さん

 ベストセラー「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(もしドラ)をAKB48の前田敦子さん(19)主演で実写化した同名の映画が6月公開されることになった。17日に東京都内の撮影所で撮影を終えた前田さんは田中誠監督から大きな花束を渡され、撮影の疲れを感じさせない笑顔で「まだ実感がわきません。この1カ月はすごく濃くて、明日からまた半袖を着て野球場で撮影をしにいく気分です」と初主演の感想を語った。

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 物語は主人公の川島みなみ(前田さん)が、病床の親友・宮田夕紀(川口春奈さん)から野球部のマネジャーを引き継ぐところから始まる。野球部を甲子園に連れていくと宣言するみなみだったが、部員の大半が練習をサボって遊び、監督の加地誠(大泉洋さん)に至っては事なかれ主義。「マネージャーの資質とは、才能ではない。真摯さである」というドラッカーの経営書「マネジメント」の一節に目がとまり、本に書かれている精神や理論は、高校野球にも生かせるのではないかと考えるようになったみなみは夕紀や後輩マネジャー・北条文乃(峯岸みなみさん)らの助けも借りながら野球部の改革に乗り出す。

 都立高野球部の甲子園への道のりを描くため、設定ほぼ夏だが、クランクインしたのは真冬の1月11日。関東近郊の球場やグラウンドでのロケが連日続き、2月に入ってからは雪にも見舞われる中、全キャスト、エキストラとも半袖の衣装で撮影に臨んだという。前田さんは「真冬に真夏の映画を撮ることにビックリしました。鳥肌を一瞬で直す方法も身につけました! エキストラの皆さんが頑張って半袖で演じてくれたので、夏気分で演じることができました」とコメントしている。

 また共演者について「大泉さんには親戚のおじさん並みに遊んでもらいました」と撮影秘話も明かし、「野球部のメンバーには本当に感動させられました。雪が降っている中で撮影したとは思えないくらい、夏に見える作品になっていると思うので、楽しみにしていてください!」と締めくくった。

 原作は累計発行222万部突破した岩崎夏海さんのベストセラー小説。実写映画化に加え、10年12月には「スーパージャンプ」(集英社)で漫画化され、今年3月からはNHK総合でテレビアニメ化も決定している。

 映画の撮影は20日に野球部のシーンでオールアップを予定。6月から全国東宝系で公開される。(毎日新聞デジタル)

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