モデル、女優として活躍し、昨年2月に念願の歌手デビューを果たした栗山千明さん。「ロックをやりたかった」という栗山さんは昨年11月には布袋寅泰さんがプロデュースした2枚目のシングル「可能性ガール」を、今年1月には“ベンジー”の愛称で知られる浅井健一さんがプロデュースした3枚目の「コールドフィンガーガール」を発売し、今月2日には椎名林檎さんがプロデュースした4枚目の「おいしい季節/決定的三分間」発売と、それぞれ大物プロデューサーを立てて色合いの異なるシングルをリリース。そして16日にはそれらをまとめた待望の初アルバム「CIRCUS」を発売する。最近は“音楽モード”に入っている栗山さんのこだわりは「サプライズ」。「同じことをやるのが嫌い」という栗山さんは作品ごとに「新しい自分を見せて、毎回驚いてほしい」とサプライズを仕掛ける。そんな栗山さんにさまざまなシーンでのこだわりを聞いた。(細田尚子/毎日新聞デジタル)
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栗山さんはこだわりについて「毎回違う面を見せること」という。「今回の『CIRCUS』というアルバムを聴いていただいても分かると思うんですけど、同じことをやるのが嫌なんですよ。芝居でも前にやったことがあるような役より、これまでやったことのない役を演じて、いままでお見せしたことがなかった表情やしぐさを見てほしい。それは(演技以外の音楽でもモデルでも)変わらない」と強くこだわっている。
1カ月おきに続けて3枚リリースしたシングルは、布袋さん、浅井さん、椎名さんと一枚一枚に異なるプロデューサーを立て、曲調もさまざまだ。「シングルになった3曲も歌い方を変えてみたり、ビジュアル面もころころと変わっているんです。ロックというジャンルだけは決めて、でもやっぱりいろいろ表現したいという気持ちがあるので自分なりに工夫をしたり。いつも良い意味のサプライズを作りたいというか、次こういう感じで来たんだ、へえこういう声も出るんだと、毎回驚いてほしいんです」とちゃめっ気たっぷりに笑う。
演技をしているときも新しい面を見せることはいつも意識している。「やっぱり同じような役はあまりやりたくないんです。前回変わった役をやったから、次回は普通の役をやりたいとか逆を行きたい」といい、モデルでも「いつもこのポーズのような気がするから新しいポーズを考えようとか、モデル業のときは同じになりがちなので、キメキメじゃなくて、瞬間的にいろんな表情をしていい写真が撮れたらいいなと思って、ずっと動いています」と自身で工夫を重ねる。
そのほかのこだわりは「のどを守るためにはちみつを溶かして飲んだり、胃炎になりやすいので、脂っぽいものを控えたり」と体のケアを怠らない。また、資生堂の「美白大使」にもなった陶器のような白い肌を守るために日焼け対策は念入りにしている。
次回は歌手としていろんな表情を見せた栗山さんの音楽活動を中心に仕事や生き方について聞く。
<プロフィル>
1984年10月10日生まれ、A型。「ニコラ」などのティーン誌のモデルとして活躍。99年に、「第1回ミス東京ウォーカー」を受賞し映画「死国」で女優デビューを果たす。00年に出演した映画「バトル・ロワイアル」での演技がクエンティン・タランティーノ監督のの目にとまり、03年に「キル・ビル Vol.1」に出演。同作のユマ・サーマンさんとの戦闘シーンがMTVの「ムービーアワード2004」で「ベストファイト賞」を受賞した。04年、「下弦の月~ラスト・クォーター」で映画初主演。05年、モデルとして資生堂「マキアージュ」の広告に起用される。07年、映画「エクステ」に主演。連続ドラマ「ハゲタカ」(NHK総合)に出演。10年にOVA「機動戦士ガンダムUC episode1」の主題歌となった「流星のナミダ」で歌手デビューを果たす。同年11月に布袋寅泰さんがプロデュースした2枚目のシングル「可能性ガール」(アニメ「よりぬき銀魂さん」オープニング主題歌)を発売。今年に入って1月に元BLANKEY JET CITYの浅井健一さんがプロデュースした3枚目の「コールドフィンガーガール」(アニメ「レベルE」オープニング主題歌)、今月2日に椎名林檎さんがプロデュースした4枚目の「おいしい季節/決定的三分間」をリリース。16日に待望の初アルバム「CIRCUS」を発売する。