「3月のライオン」で17日、「マンガ大賞2011」の大賞を受賞した羽海野チカさんが、「ただただうれしくて胸がいっぱい」という喜びのコメントと描き下ろしイラストを発表。東日本大震災の被災者への応援イラストも公開した。

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　羽海野さんは、大ヒット作「ハチミツとクローバー」に負けない作品を生み出すため、全くカラーの違う作品に挑んだが、「新しい作品を描き始めようとしたとき自分で、もうこの先は、何をどんなふうに描いても『ハチクロ』のようには喜んではもらえないのだろうなと思ってしまいすくんでしまいました」と不安だったことを明かした。また描き下ろしのイラストには、主人公の桐山零、川本家の「あかり」「ひなた」「モモ」の3姉妹らが「マンガ大賞2011　ありがとうございました」とメッセージを送っている。

　東日本大震災の被災者への応援イラストは、「被災者の皆様へ」と題して、男性が両手で花を差し出す姿を描いている。（毎日新聞デジタル）

　◇羽海野さん　受賞の言葉

　前作「ハチミツとクローバー」を描き終え、新しい作品を描き始めようとしたとき自分で、もうこの先は、何をどんな風に描いても「ハチクロ」のようには喜んではもらえないのだろうなと思ってしまいすくんでしまいました。

　たくさんたくさん考えた末、「あの人ハチクロだけで終わっちゃったよね」と言われないためには、ハチクロと同じカラーの作品を描くのではなく、もう一度何もかも一からやり直すくらいの覚悟が必要だと思いこの「3月のライオン」を描き始めました。無我夢中で描き続け、58話目までたどり着いたところでこの賞をいただいたと知らせを受けました。

　今はただただうれしくて胸がいっぱいです。応援してくださった全ての皆様に手伝ってくれたアシスタントの皆に、白泉社アニマル編集部の皆さん、担当の友田さん、「ハチクロ」のころから変わりなく見守って下さった読者の皆様書店員の皆さまに心よりの感謝をささげさせてください。