18日にカウントダウンフェスタが始まった第3回沖縄国際映画祭は、東日本大震災直後の開催となったことで、映画祭のテーマを「ラフ(笑い)&ピース(平和)」から「エール、ラフ&ピース」に変更し、被災者、そして日本の人々を元気づける「被災地へのチャリティー」を大きな柱に据えることになった。
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映画祭の実行委員長を務める大崎洋・吉本興業社長は、95年の阪神大震災の時は所属タレントがボランティア活動を行い、会社として大きな動きができなかったことを振り返り、「今度こそ『自粛する』ことではなく、『行動する』ことで、私たちなりに被災者のみなさまの力になりたいという気持ちでいっぱいです」とコメント。
映画祭開催について、溝畑宏・観光庁長官からは「映画祭の開催を英断されたことについて、敬意を表するとともに、心からの感謝を申し上げます」とのメッセージが寄せられた。
溝畑長官は、「今、わが国は大地震により未曽有の危機にさらされています。この状況を乗り越えるためには、オールジャパンの協力体制が重要です。復旧作業や医療活動など、直接的な被災者への支援はもちろんですが、被災を免れた各地域から日本の元気を積極的に発信し、さらに、この活動を通して被災地への思いを集約するということが、復興の大きな助けとなるでしょう。(中略)沖縄の地から、被災地への支援を実現するとともに、この映画祭が『日本の元気』を発信するような取り組みの先駆けとなりますよう、心の底から応援しています!!」と映画祭成功を後押しする。
映画祭のテーマには「エール」とともに、「私たちにも、できることがきっとある。」という一文が加わり、この日「漫才ギャング」の舞台あいさつに登場した品川ヒロシ監督、千鳥・大悟さんのTシャツにもこの一文が書かれていた。映画祭では吉本興業所属の芸人によるチャリティー活動も積極的に行われる。
映画祭の主な会場となる宜野湾市の沖縄コンベンションセンター、宜野湾市民会館、那覇市の桜坂劇場、パレットくもじ、おもろまちのサンエー那覇メインプレイスには、被災者支援募金の募金箱ステーションを設置。
さらに、被災者を励ます特設メッセージボードも設けられ、さっそく品川監督が「東北地方のみなさま。また一緒に声を出して笑える日を信じてのりきりましょう」、千鳥・大悟さんは「みんなが笑えるように僕らもがんばります」とメッセージを書いた。期間中、映画祭のゲストや出演者にメッセージを依頼し、終了後、メッセージは被災者に届けられる。また、芸人の生写真販売システム「ナマーシャ」(http://namaasha.yoshimoto.co.jp/)では、芸人による被災者支援メッセージ付き写真の販売を始めた。収益は募金と合わせて被災地に送られる。(毎日新聞デジタル)
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