歌手で女優の森公美子さんが7日、帝国劇場(東京都千代田区)の開場100周年記念のミュージカル「レ・ミゼラブル」の記者会見に、山口祐一郎さん、岡幸二郎さん、知念里奈さん、中山エミリさん、加藤清史郎君と登場した。仙台市出身の森さんは、東日本大震災で、知人が亡くなったことを告白。出演を取りやめることも考えたといい、「被災地のみんなが、バスが通っていれば見にくると言ってくれて。(舞台を)やめることはやっぱりできませんでした。今この舞台で、皆様に何か力をいただければと思ってます」と涙ながらに語った。
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「レ・ミゼラブル」の4~6月公演は、「東日本大震災チャリティー公演」とし、売り上げの一部を義援金として寄付し、5月2日には、「頑張れ東北!! きっと夢見た明日が来る−『レ・ミゼラブル』東日本大震災チャリティーコンサート」と題して、出演者によるトークショーや、チャリティーオークションなどを行う。
ジャン・バルジャン役の山口さんは、「避難所というか、非常に大変な思いで日々耐えてらっしゃる方に、少しでも私どもの思いが届けばいいなという気持ちです」とコメント。ジャベール役の岡さんは、「私たちはエンターテインメントを仕事としてますので、元気を発信できればと」と語った。森さんは、5月2日のチャリティーコンサート開催を受け、「本当にありがたいですね。皆さんのメッセージが、被災地の皆さんを元気づける。皆さんに感謝したい。5月2日のコンサート、ぜひいらしてください」と涙を浮かべながら呼びかけた。
「レ・ミゼラブル」は世界42カ国で上演され、日本では87年の帝国劇場を皮切りに全国で2481公演に達している人気ミュージカル。今回の帝劇開場100周年記念公演は4月12日~6月12日で、85年にロンドンで初演されたオリジナル版の日本での最終公演となる。(毎日新聞デジタル)