妻夫木聡:初共演の松ケンに先輩風? 映画「マイ・バック・ページ」舞台あいさつ

映画「マイ・バック・ページ」の舞台あいさつに登場した妻夫木聡さん(左)と松山ケンイチさん
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映画「マイ・バック・ページ」の舞台あいさつに登場した妻夫木聡さん(左)と松山ケンイチさん

 俳優の妻夫木聡さんと松山ケンイチさんが13日、ダブル主演する映画「マイ・バック・ページ」(山下敦弘監督)の完成披露試写会舞台あいさつに登場。2人は事務所の先輩後輩で今回初共演を果たし、妻夫木さんは松山さんについて「9年ぐらい前に初めて会って、階段の角で体育座りをしているようなヤツで大丈夫かなと思った。よくしゃべるようになったなあ」と話し、マイペースで話を進める松山さんに対して「お前、話がざっくりすぎなんだよ!」と突っ込んだり、「彼はまじめなんです」とフォローするなど先輩風を吹かせていた。

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 映画は、「週刊朝日」や「朝日ジャーナル」の元記者・川本三郎さんがジャーナリスト時代に取材した事件をつづったノンフィクションが原作。60年代後半に、理想に燃えながら新聞社発行の週刊誌編集部で働く記者・沢田(妻夫木さん)が、先輩記者とともに梅山と名乗る男(松山さん)と接触。男は「銃を奪取し、武器をそろえて、我々は4月に行動を起こす」といい、沢田は疑念を感じながらも、不思議な親近感を覚える……という物語。

 妻夫木さんは松山さんを「僕にはない感性でやってくる(演技してくる)ので新鮮でした」、松山さんは「普通を演じる難しさがあるが、普通を演じさせたら妻夫木さんに並ぶものはいない。今回もすごかった。(妻夫木さんが)世界に引き込んでくれて最高の芝居ができた」とほめ合った。

 また完成した作品について妻夫木さんは「魂を込めて作りました。今の時代の人に伝えられる何かがある。(劇中は)自分の顔ではない。役が乗り移っている印象を受けた」とコメント。松山さんも「(試写を見て)本当に興奮した。すごい作品ができた。今、絶対に必要な映画。見れば分かってもらえると思う。胸に残っていく映画ですから、忘れないでください」と自信を見せた。

 舞台あいさつには主題歌で米シンガー・ソングライター、ボブ・ディランさんの「マイ・バック・ページ」をカバーした「真心ブラザーズ」のYO-KINGさんと桜井秀俊さん、シンガー・ソングライターの奥田民生さん、山下監督も登場した。映画は5月28日から全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)

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