ワンピース
第1156話 憧れのエルバフ!再会のでっけェ宴
4月5日(日)放送分
アニメ「かんなぎ」に登場する神社があり、痛車やコスプレイベントが開かれるなど、サブカルによる町おこしに取り組んできた宮城県七ケ浜町が東日本大震災による津波で壊滅的な被害を受けた。同町に毎月のように訪れていたアニメ「かんなぎ」のファンや痛車のメンバーが復興に向けた支援に立ち上がった。 (毎日新聞デジタル)
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「かんなぎ」は、平凡な高校生と、少女の姿をした神様ナギとの日常を描いたラブコメディー。08年10月にアニメ化され、原作者の武梨えりさんの出身地であることから、作品中に登場する神社が、七ケ浜町にある鼻節神社をモデルにして描かれたことが知られ、ファンが同地に殺到する“聖地巡礼”が始まった。ファンがイラスト入りの絵馬を奉納する光景などが、地元のテレビや新聞にも取り上げられた。
その後、町と愛好会が協力して、アニメやゲームのキャラクターを車体に大きく描いた「痛車」と、アニメやゲームのキャラクターに成りきる「コスプレ」による町おこしが始まり、09年秋にイベントが開催された。コスプレは、元々同町の多目的ホール「七ケ浜国際村」の建物や松林、海が、撮影の背景として人気となり、他県からも毎週ファンが訪れるようになっていた。そんな、コスプレーヤーを見て、渡辺善夫町長が「もっと町のよさを知ってもらい、地域の活性化につなげたい」と語り、町内の民宿への宿泊を勧めたり、国際村の施設をコスプレーヤーのために提供するなど、「東北のコスプレスポット」として取り組みを進めていた。
ところが、3月11日の大震災で、震度5強の揺れに10メートルを超える津波が町を襲った。同町災害対策本部によると、15日現在で死者60人、行方不明12人、沿岸地域は壊滅的な被害を受け、家屋の浸水や港湾施設の被害はいまなお調査中で、900人以上が避難生活を送っている。鼻節神社は高台にあったため、直接的な被害は免れたが、灯籠(とうろう)が倒壊し、掃除にまで手が回らなかった。そのため17日に有志が集まって、境内の灯籠の復元、清掃活動をした。
アニメ「かんなぎ」のファンで、痛車交流会「痛セブン」の代表として活動しており、国際村のイベントに参加したり、神社の清掃にも参加するなど、1年半以上にわたり月2回以上町を訪れていた仙台市宮城野区の会社員、東海林泰士さん(41)は、震災時には東京へ出張中だったが、乗り捨てのレンタカーを確保し、3月13日に現地入りした。国際村のスタッフは無事だったが、町は壊滅的な被害を受け、いつもはコスプレでにぎわう国際村は、被災者の避難所へと変わっていた。東海林さんは想像以上の状況に心を痛め、支援することを決めた。
東海林さんは、被害状況を痛車仲間に伝え、有志を募り、自腹を切って物資を購入、週末ごとに七ケ浜へ足を運んだ。「水がない」と聞けば、軽トラックを借りて500リットルの水を運んだ。物資があっても避難所へ運ぶ足がなければ代わりに運んだ。必要な物資は週を追うごとに食べ物から衣服へと変わり、その都度自腹を切って購入した。東海林さん自身の持ち出した金額は30万円以上となり、それは痛車の仲間も同様だった。
1カ月がすぎた今、東海林さんは「がれきの撤去など、これからは人の力が必要になりそうです」といい、東海林さんはファンと痛車愛好者たちを募り、17日から神社の片づけを始めている。東海林さんは「今後も海岸の清掃などをするつもりです。町の人から(町の人口約2万人のうち)『3000人は町を離れそうだ』という悲痛な声を聞きました。少しでも地域復興の手助けになればと思います」と話している。
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