栗山千明:NHK朝ドラ初出演 秋スタート「カーネーション」ヒロインの同級生役で 

NHK連続テレビ小説「カーネーション」の出演者発表会見に出席した(左から)麻生祐未さん、尾野真千子さん、小林薫さん=NHK提供
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NHK連続テレビ小説「カーネーション」の出演者発表会見に出席した(左から)麻生祐未さん、尾野真千子さん、小林薫さん=NHK提供

 女優の尾野真千子さん(29)主演で、デザイナーのコシノ3姉妹の母・小篠綾子さんをモデルにしたNHK連続テレビ小説「カーネーション」の出演者発表会見が27日、NHK大阪放送局(大阪市中央区)であり、総勢11人のキャストが発表された。女優の栗山千明さん(26)が、ヒロイン・糸子を見くびるお嬢様で同級生の奈津役で、連続テレビ小説に初出演することが明らかになった。

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 「カーネーション」は、大正2年、大阪・岸和田の呉服商の娘として生まれたヒロインの小原糸子(おはら・いとこ)が、父の反対を押し切って女学校を中退し、ミシンの修業を積んで、洋装店を開業。結婚するが、3人目の子供をみごもったとき、夫は出征先で戦死、女手ひとつで娘3人を育てることになる……という物語。糸子の波瀾(はらん)万丈の人生物語で、涙と笑いの子育て奮闘記でもある。映画「ジョゼと虎と魚たち」などの渡辺あやさんが脚本を担当する。

 栗山さん演じる奈津は岸和田で屈指の料理屋の一人娘。将来の若女将(おかみ)は美人でなければならないという理由で毎日、日傘を差して登下校して美肌を保ち、踊りのけいこにも精を出している。糸子を「女としての値打ちがちゃう(違う)」と見くびるが、内心は気になって仕方がない……という役どころ。

 ほかに、糸子の父を小林薫さん(59)、母を麻生祐未さん(47)、父方の祖母を正司照枝さん(77)、母方の祖父母を宝田明さん(76)と十朱幸代さん(68)、岸和田で髪結い屋を営む玉枝を連続テレビ小説初出演となる濱田マリさん(43)、その長男と次男を須賀貴匡さん(33)と尾上寛之さん(25)、電器店を営む木之元を甲本雅裕さん(45)、糸子を職人として雇い入れ、初の師匠となる幸吉をNHKドラマ初出演となるお笑いコンビ「トミーズ」のトミーズ雅さん(51)が演じることが発表された。栗山さんと甲本さんは会見を欠席した。

 会見で共演者に囲まれた尾野さんは「『糸ちゃん』と呼んでください、これから」とあいさつし、「こんなに素晴らしい出演者の方と一緒にできることを、本当に、本当にうれしく思っています。(この気持ちを表すのに)何をどう言ったらいいのか分からないのですけれども、本当に楽しみでしょうがなくて、早く本番になればいいのにと思っています。(クランクインまで)あともうちょっとですけれども、早くやりたいです。頑張ります」と喜んだ。

 城谷厚司チーフプロデューサーは「みんな一癖あるけど、実に陽気ですてきな人たちです。裁縫にだんじり、謡に方言とそれぞれチャレンジも多いのですが、みなさん意欲的に取り組んでおられます。この個性あふれる顔ぶれを見ているだけで、豊かで面白い物語が生まれるに違いないと確信しております」と自信を見せている。

 10月3日~12年3月31日に放送予定。全151回。(毎日新聞デジタル)

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