名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、おじいさんが孫に世の中を生き抜く方法を教える不条理ギャグを描いた曽山一寿さんのマンガ「でんぢゃらすじーさん」シリーズです。「コロコロコミック」(小学館)編集部の和田誠さんに作品の魅力を聞きました。(毎日新聞デジタル)
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−−この作品の魅力は?
面白いことです! 以上、終了なのですが、それじゃあ、あまりにも言葉足らずだと思うので、ひと言付け加えますと、100%、小学生の男子に向けて描かれているギャグマンガであるということです。小学生の男子を笑わせるということにかけては、日本一です。絶対に負けません! 最近ちょっと話題になった天久聖一さんの単行本「子どもの発想。『コロコロバカデミー』ベストセレクション」(アスペクト)でゲラゲラと笑った人は間違いなく気に入ってもらえると思います。
−−作品が生まれたきっかけは?
この作品は、作者・曽山一寿先生のデビュー作です。先生が弊社の新人マンガ家発掘の登竜門「小学館新人コミック大賞」児童部門佳作を受賞した際の作品「ぼくのおじいちゃん」を下敷きに01年に初掲載。以降10年にわたって「コロコロコミック」のトップを走り続けています。皆さんの中には「あー、昔読んでいた」という人もいると思います。そう、まだやってるんです! すごいと思いませんか? ちなみに主人公の「じーさん」には、モデルがいるそうです。
−−編集者として作品を担当するうえでうれしいこと、逆に大変だったエピソードを教えてください。
うれしいことは、先生が“マンガバカ”であることです。悪口ではありません。先生のマンガに対する真摯(しんし)な姿勢には、本当に頭が下がります。おそらく先生の頭の中は、ほとんど次に描くマンガのことで占められています。寝てもマンガ、覚めてもマンガ……。ひたむきに描き続ける姿勢を見られることがうれしいです。もう一つうれしいことは、“締め切りを“守らない”ことです。必ず希望した日よりも早く仕上げてくれます。大変うれしいです。大変なことは、何もないです。
−−今後の展開、読者へひと言お願いします。
先生は「生涯でコミックスを100冊出したい」と言っています。現在28冊。まだまだ道のりは長いですが、必ず達成できるようバックアップしたいと思っています。10年にスタートした「でんぢゃらすじーさん邪」は今、「コロコロコミック」の人気ナンバー1マンガです。今年の夏を皮切りに誌面を飛び出して、多角的なメディア展開をすべく、現在画策中です。詳細を発表できる時が来ましたら、「コロコロコミック」などを通じてご案内したいと思います。
コロコロコミック編集部 和田誠
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2024年12月23日 03:00時点
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