向井理:ちょんまげ姿初公開 大河ドラマ秀忠役で「今までのイメージ壊したい」

大河ドラマ「江」の徳川秀忠役で元服後の月代のあるまげ姿を披露する向井理さん=NHK提供
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大河ドラマ「江」の徳川秀忠役で元服後の月代のあるまげ姿を披露する向井理さん=NHK提供

 上野樹里さん主演のNHK大河ドラマ「江 姫たちの戦国」で、時代劇に初挑戦する向井理さんのちょんまげ姿の写真が6日初公開された。江の3番目の夫・徳川秀忠役で6月12日放送の第22話「父母の肖像」から登場する向井さん。「秀忠はいろいろなキャラクターがあって、一貫性がないというか、演じる側としては、ハードルが高くて、やりがいがあります」と語り、「(今回の秀忠役で)今までのイメージを壊していければいいかなと」と意気込みを語った。(毎日新聞デジタル)

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 「江」は、織田信長の妹・お市と近江の戦国武将・浅井長政との間に生まれた“浅井三姉妹”の三女・江が、波瀾(はらん)万丈の戦国時代をしなやかに生き抜き、江戸時代の幕開けを見届ける様を描くドラマ。向井さん演じる秀忠は、徳川家康の三男で、江と結婚し、後に二代将軍として約260年続く江戸幕府の礎を築いていく人物。ドラマでは、父・家康の“政の駒”として扱われることへの反発や、あきらめに通じる冷めた一面などを持っていたが、江とともに多くの試練を乗り越えて二代将軍へと成長していく様を描いている。

 演じる秀忠について、向井さんは「家康に反発する部分とか、反発する自分が嫌な部分とか、また家康がいない時のダラダラした秀忠とか、江に対しての接し方とか、生意気な秀忠とか。実際の秀忠はわかりませんけど、いろいろなキャラクターがあって一貫性がない人物で、その多面性が魅力」と話し、「振れ幅がある人なので、演じる側としては、ハードルが高くて、やりがいがある」と力強く語った。また「こう見られようと狙って演じてはいない」とも話し、「いい人っぽくてもいけないし、悪すぎてもダメ。どう見られるかは、あまり現場では考えてないですね。(自分がすることは)台本で感じたものを体現していくことと、せりふに命を吹き込むことです」と役に対する姿勢を見せた。

 役作りのため、普段は歴史書などを読んで勉強しているそうで、「最近の文献は、政治手腕などが買われ、再評価している人が多い。そんなに悪い武将ではなかったと思います」と秀忠について分析。「(今回の秀忠役で)今までのイメージを壊していければいいかなと」と意気込んだ。また、出演が決まってから、徳川家の菩提(ぼだい)寺である増上寺(東京都港区)で「失礼のないようにやろう」と参拝したことも明かした。

 時代劇初挑戦については「似合うかどうか……。ちょんまげは違和感があります」と照れながらも、「着物はその時代を反映するというか、今日常的に着るものではないので、昔の人に失礼がないようにしっかり着ないといけないなという意味では、気が引き締まります」と語った。大河初出演に対しては、歴史があるものですごさを感じたとしながらも、撮影現場に入り、連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」でのスタッフが多かったことから、「(ゲゲゲの女房から)まだ半年しかたってないので、“帰ってきた”感じで、楽しかった。不思議ですけど、またあの生活に戻るんだなという楽しみがある。このタイミングで(大河ドラマが)できたのは、ありがたいなと思います」と、感想を口にした。

 初共演の家康役・北大路欣也さんについて、「まさに“大御所”の方。とても気さくな方でいつも話しかけてくれて、僕のことインターネットで日々調べているらしく、『大学、理系だったんでしょ』とか(笑い)。でもありがたいです。相談に乗ってくれるし、話も聞いてくれる、“いいお父さん”です」と照れながら語った。

 ドラマは、総合テレビで毎週日曜午後8時から放送。またNHKは、向井さんが「江」にまつわる場所を訪ね、江と秀忠が生き抜いた時代について考察する番組「向井理と行く戦国~大河ドラマ「江」の世界~」を21日午後7時~8時半、BSプレミアムで放送予定。桶狭間古戦場跡や安土城跡(滋賀県近江八幡市)、浅井家の居城で江が生まれた小谷城跡(滋賀県長浜市)などを巡り、今後の「江」のストーリー展開に話を広げていく。

 <プロフィル>

 むかい・おさむ 1982年、神奈川県生まれ。06年に芸能界デビュー。CMやドラマ、雑誌などで活躍。10年にNHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」にヒロインの夫役で出演し、人気を不動のものにした。元バーテンダーという経歴の持ち主。趣味はお酒、音楽。好きな国はカンボジア。

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